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11件
トーマの心臓
著者 萩尾 望都
冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。トーマ・ヴェルナー。そして、ユーリに残された1通の手紙。「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。
トーマの心臓
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トーマの心臓
2001/03/22 00:08
すごく悲しいの。
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る
このマンガはものすごく小さな頃に読んだはずなのに、心に残っている。なんか悲しいんだよね。終わり方もその途中も。でも名作。
愛というもの、罪というもの、神というもの、そのテーマはあまりにも重く、受け止めきれないかもしれない。でも名作。
ぜひ読んでみてほしい。
トーマの心臓
2006/11/08 18:39
おまえらもう死んでるよ
10人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ISH - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんだか重いものを抱えている人とか、色々創る脳持っている人とか、『少女漫画嫌です』でもこの先生のマンガは読むとみんなクラッシュしてしまいます。
なんだかもう数々の心臓マンガ描いていらっしゃいますが、言いたいことは冒頭でいきなりお亡くなりになった方のすべてでは。
最近の命を大事にスローガンを聞いていると脳が壊れそうです。
大事な友達や子供を亡くした人でも死にそうです。
『ただ生きるだけなら、石ころにでもなればいい。何千年でも生きられるよ。大事な短い命ならなんのために使うかの方考えてくれよ』と。
ただの時間が、心の死に比べたらなんだというのでしょうか。
トーマの心臓
2001/12/18 01:42
名作なのにー!!構成が抜群です
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふくろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
名作なのに、書評は一つしかついてないんですね。勿体なーい。ぜひ読んでください。大学のとき周り中がハマって、男の子も夢中で読んでいました。
ある冬の夜、トーマという少年が線路に飛び降りて死んだ。みんなに愛されていた少年の死は自殺だったのか? そして同じ寮の上級生に彼の最後の手紙が届き、彼にそっくりな転校生がやってくる…。
最初の方に出てくる意味深な言葉が、最後にいくにしたがってパーツがパタパタはまっていき、思いがけない意味が浮かび上がってくる。私が全体の構成に凝った話が好きなためかもしれないのですが、ストーリーのつくりが抜群だと思います。メッセージも「神とは愛とは犠牲とは何か?」と、とても深く悲しいのですが。
絵は「少女漫画」だ!! と言う感じですが、読んでいくと入り込んでしまい古さを感じなくなります。ただ、男の子同士の友愛の話なので(決していいかげんにいやらしく描かれたりしていませんが)、ストーリー自体には好みがあるかもしれません。