- みんなの評価
41件
前科者
現代日本のリアルを抉った核心的人間ドラマ
現代日本において再犯防止を考えるのは、必須の課題である。
「罪を犯してしまった」者や「道を踏み外した」非行少年の
社会更正の橋渡しをするのが、保護司の役目だ。保護司は
法務省が委嘱する非常勤で無報酬の国家公務員であり、ボランティアである。
立場の弱い人間が抱える問題に、
主人公である保護司・阿川佳代は真摯に対峙する。
保護司制度の存続が危ぶまれている今、保護司に求められている姿とは
何であろうか?本作は現代日本が抱える問題を
掘り下げる本格ヒューマンドラマです。
是非ご一読ください。
前科者 17
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2019/02/18 14:20
1巻
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カボチャ王子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
バイト掛け持ち生活をしながらボランティアの保護司までしている地味系女性と、前科者たちの物語。
1巻は痴情の縺れから兄を殺してしまった弟とのやり取りがメインで、舞台になっている湘南鎌倉の雰囲気も合っていておもしろかった。
【期間限定 無料お試し版 閲覧期限2023年1月10日】前科者 2
2023/01/08 16:26
一度読み始めると先が気になる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nico - この投稿者のレビュー一覧を見る
1巻ではまだ主人公の立ち位置的な、どういう気構えで保護司をやっているか読めなかったのですが、2巻では保護対象の斉藤みどりが登場し、引っ掻き回されつつも保護対象の枠を超えた友情関係も芽生え始めたことによってより人物描写に深みが出て面白みが増した気がします。
何よりこの二人の意外な共通点であった小説を引き合いに出した独自解釈が面白く、読ませられます。
【期間限定 無料お試し版 閲覧期限2022年5月11日】前科者 2
2022/05/30 12:53
みどり
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やさし - この投稿者のレビュー一覧を見る
母親に恵まれず育児放棄されていたみどりは粗野なところもあるが、人を惹きつけるものを持っている子。本をよく読んでいて、本好きな主人公かよと友のようになる。かよのやっていることを批判するし、かよもみどりの言動に振り回されるが、いい相棒な感じだし、笑いがあっていい。「杜子春」や「こころ」も印象的に出てくる。