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6件
夜とコンクリート
著者 町田洋 (著)
第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作「夏休みの町」を収録した、新しくて懐かしい魅惑の作家、町田洋の初期作品集! 眠れない建築士と建物の声を聴く男。丘の上の戦闘機とありふれた夏休み。君に会えない僕と屋上で見上げた空。夜とコンクリート。 平坦な日常にある、もう一つの地平に見たことのない景色がある。町田洋の静かな世界がここに!
夜とコンクリート
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夜とコンクリート
2015/02/02 23:45
よい
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても良い作品でした。読んだ後心がすっきりします。中身は絵が中心で絵本ような感覚で読むことができます。のんびり、まったりした漫画や、日常sfが好きな方、オススメです。漫画と思って買うと少しビックリするかもしれません。そのぐらい字、絵の密度が低いです。ですが、それが物語とうまくマッチしておりほどよい世界観を醸し出しています。
夜とコンクリート
2017/01/01 20:29
何度も読み返したい作品
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:面影 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「青いサイダー」が大好き。屋上へ登って風にあたりながら景色を眺めたときの爽快感、開放感を確かに感じることができる。女の子がはしごに手をかけて登って行く描写で、自分が初めて知らないところへいくときのようなワクワク感や、初めて海を目の前にした時の気持ちが蘇ったような気がした。言葉では説明しづらい懐かしさやノルタルジー感、誰もいない静かな場所にきて密かに心を踊らせているような気持ちが的確に描かれていると思う。
「惑星9の休日」で作者を知り、この作品も読んでみることにしたのだが、何者なのかと調べても何も出てこない。作者の素性自体も謎に包まれていて、不思議さに不思議さを積み重ねたような作品だと思った。
夜とコンクリート
2016/12/18 02:16
腰巻の「新しくて懐かしい」が全てを表す
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「惑星9の休日」ですっかり虜になってしまった作家。この作品集でさらに魅了された。やや難解な表題作には、著者の模索する様子がうかがえ、むしろ期待感を高めるし、続く3篇で一つの応えを見せているところに、この人の並々ならぬ才能を感じさせられた。「青いサイダー」は「惑星9」の昇華型ともいえる、この著者の魅力の一面であるし、「夏休みの町」に至っては、オールドSFファンなら感じるであろう、どこかで読んだような、星新一のような筒井康隆のような、もどかしさを覚えながら(全く異なるのは確かながら)、先達のニュアンスが息づいている楽しさを味わわせてもらった。
また、描き下ろしの「発泡酒」、おじさん世代にはぐっとくる掌編で、もうこの作家からは離れないと覚悟した。