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8件
薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―
著者 笹生那実
アシスタントが見た!名作誕生の瞬間!!
美内すずえ先生、くらもちふさこ先生、樹村みのり先生、三原順先生、山岸凉子先生etc……、
数々の名作を生み続けるレジェンドたち――、の元でかつてアシスタントをしていた著者の、とんでもなく貴重な体験を描いたコミックエッセイ。
美内先生との初対面と、想像を絶するシュラバ。才能ある若き漫画家たちの知られざる努力とこだわり。
あの作品のあのエピソードの誕生秘話など、少女漫画好きなら身悶えする様なお話がたくさん!
若き先生方と若きアシスタントたちの、血と汗と涙と喜びの青春時代を綴ります。
【目次】
プロローグ
1章 職場はシュラバ
2章 アシスト放浪スタート!
3章 シュラバの真実
4章 さらばシュラバ
エピローグ
薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―
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薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―
2020/08/30 10:52
当時の空気感満載
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
80年代生まれなのでリアルタイムで読んでいた作品は少なかったですが、楽しめました。
ネタにはしらず、一歩引いた立ち位置から、愛情をもって丁寧に描かれてます。
今の感覚では、良くも悪くも「熱い!若い!」と感じる、数々の驚きエピソード。
当時の業界全体(もしかしたら社会全体?)のマグマのようなエネルギー。
各漫画家さんの葛藤と想い。
登場する漫画家さんの絵柄に合わせる等の、細かい作画。
読み応えがあります。
記録的作品としてはもちろんですが、構成面も上手で、この作者さんの真面目さやきめ細かい人柄がでていて良かったです。
薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―
2020/11/20 13:54
すでに歴史ものの風格あり
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫画通の漫画友だちがこぞって絶賛しているノンフィクション漫画です。
「ガラスの仮面」「はみだしっ子」「天人唐草」…など、21世紀において古典的名作とされる作品がまさに描かれている現場に立ち会っていたアシスタントさんが、克明に残していた自分のメモや先生方への問合せによって再構築したというこの漫画は、もはや歴史書といって良いのではないでしょうか。
漫画家さんのファンの方、作品ファンの方にはたまらない貴重な資料と思われます。
紹介されている作品全部は知らなかったのですが、「ガラスの仮面」の美内すずえさんがメインだったので、現場が分かって面白かったです。「ガラスの仮面」の続きが出ないのは、もはやこのようなパワーがでないからかも?!(涙)
山岸凉子さんのとても怖い漫画「押し入れ」の裏話も、嬉しいエピソード。しかし「青春物」を依頼されて「天人唐草」になるところが凄いのか何だかよく分からない山岸凉子先生です。(そのインパクトは21世紀になっても衰えない作品ですが)
木原敏江さんのことを占い師さんが前世はお姫様だったというエピソードはなんだかそうかもなぁという感じです。作品が品が良いので。これはどこかの対談で本人さんも語られていたような。
全部の作品を知らなくてもなかなか楽しめたのですが、自分が楽しんだというよりは歴史的価値があり描き残されて良かったと思う作品です。
薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―
2020/12/09 11:49
大御所漫画家の裏話が面白い
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:レイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今となってはみなさん大御所・巨匠の少女漫画家さんばかり出てくるのがすごい。
著者がアシスタントをやっていらした時代の、流行最先端の作家さんたちなんですよね。もちろん私も読んでいました。
なので、あの先生この先生の裏話がこれでもかと書かれているのが本当に楽しい!
実際はどんな性格の先生だったのか、SNSがなかった時代の読者には謎だったんですよね。
笹生先生、本当なら個人的な大事な思い出のはずの、貴重な情報を共有して下さってありがとうございます!
同じ時代に生きられて、マンガが読めて良かったなぁ。