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1件
晴天なり。
著者 藍川さとる(著)
「努力」とか「情熱」という言葉とまったく無縁なバスケ部新キャプテンの加藤。勝てる勝負しかしない彼には決してわからない。背の低いまことがどんな思いで人の二倍練習しているのか。どれだけ練習すればそんなボロボロの手になるのか--!!「晴天なり。」「おとうとの領分」「WINTERGARDEN」「Yes nonono YES!!」「ぷろぺら青空」「さかなのf」「49センチのテンション」を収録。
自由になあれ 晴天なり。(3)
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2025/01/28 11:47
ときどきいる最高の少女マンガ家のタイプ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『藍川さとる』というマンガ家は
私にとって最高の少女マンガ家の一人であります
(ウィングスは正確には
少女マンガのレーベルではないかもしれませんが)
ときどきいる
若いときに珠玉の作品を次から次と生み出し
そしてその若い感性のまま、
売れてないわけでもないのに姿を消してしまう
そんな少女マンガ家の一人です
晴天なりシリーズは
いろんな主人公が出てきて登場人物の
人間関係がどんどん広がっていく作品で
その土地の学校を基点とした
短編集といっていいものです
(大仰な言い方ですが、
ある種のサーガといっても遜色がないと思ってます)
登場人物たちの繊細な心情が
マンガの形で綴られ
とても読み応えがあります
コメディの要素もシリアスの要素も
一級品ですので、
どうぞ皆様、お楽しみあれ
異星人交差点 晴天なり。 4 (Wings comics)
2001/09/06 00:40
『同一視するというのは一種、無視するのと同じことだと思う』
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みやぎあや - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中には「他人」と「自分」、それだけしかいない。そう簡単には分かりあえない。幼い頃に父親に置いて行かれたことのある安藤和希は、人とはちょっと違った価値観を持っている。
人間が大好きで誰かに好かれたら無条件で嬉しいのに、自分が誰かに好かれているなんて信じられない。だから、和希は自分とそっくりの顔をした従妹の友達、琴子に遭遇した漠然とした不安を抱く。
『同一視するというのは一種、無視するのと同じことだと思う』
彼は、そう感じてしまうから。
しっとりとしたテーマと、明るく個性的なキャラクターたちが合わさって、シリアスでもコメディでもないアットホームな雰囲気が出来あがっている。和希と彼を取り巻く家族や友人たちとの温かい交流が心地良い。
晴天なり。 (Wings comics)
2001/09/05 23:55
家族の形。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みやぎあや - この投稿者のレビュー一覧を見る
松浦家にやってきた若い「お母さん」に、春子はどうも馴染めない。これまでずっと母親の代わりとして二人の弟たちの面倒を見てきた春子は、その役割を突然失って何だか落ち着かない感じをもやもやさせている。弟の圭吾は春子にべったりのシスコンである自分を持て余し、下の弟の章吾は自分が子供であることで春子にかける負担を気にしている。それぞれが相手を気遣い思いやりながら成長していく過程が温かく、読んでいて優しい気持ちになれる。