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とある科学の超電磁砲
人口230万人、その約8割を学生が占める 「学園都市」。そこは他地域よりも科学技術が進み、「超能力開発」 がカリキュラムに組み込まれた特殊な地域。その学園都市の中でも7人しかいない 「超能力者(レベル5)」 の1人である御坂美琴。彼女はその能力と性格のため、学園都市で起こる数々の事件に巻き込まれていく――。電撃文庫の大人気作品スピンオフ、いよいよ第1巻が登場!
とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲(19)
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とある科学の超電磁砲 05 とある魔術の禁書目録外伝 (電撃コミックス)
2010/06/27 11:30
絶望と仮初めの希望、そして
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
絶対能力進化計画の遂行を阻止しシスターズをこれ以上は殺させないため、御坂御琴が急ピッチで研究所襲撃を進めて行く。しかし、あとわずか2拠点というところで彼女の前に立ちふさがったのは、第四位の超能力者、原子崩しの麦野沈利を擁する「アイテム」だった。
蓄積される疲労、自分と同程度の能力者を相手に、御琴の勝ちの目はあるのか?
原作では関わっているように見えないキャラクター達が、ここでは直接ぶつかり合う。御琴と学園都市の暗部のつながりは、思っていたよりもかなり深いのかも知れない。
そして、絶望と仮初めの希望を抱く彼女の前に現れるのは、あの人しかいない。
とある科学の超電磁砲 06 とある魔術の禁書目録外伝 (電撃コミックス)
2011/05/21 09:08
本編への合流
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼少期の御坂御琴がDNAマップを提供したことにより始まってしまった絶対能力進化計画を妨害し、彼女のクローンたちは平穏を手にした…と思っていたのも束の間、いまだ計画が続行中であることを、10031号の言葉で知ってしまう。
計画の根幹を担っているはずのツリーダイアグラムにバグを仕込むべく、施設に潜入した御坂が知った事実は、彼女に絶望を抱かせるのに十分なものだった。
そして、そんな絶望に囚われ自暴自棄になる彼女の前に、まるでヒーローのように登場するのが上条当麻。彼は彼女の悪夢を払い、アクセラレータの幻想をぶち壊すことができるのか?
外伝の物語は、ついに本編のストーリーと合流した。
合間合間に挟まれる、御坂の小さい頃のエピソードや、アクセラレータが実験に協力し始めたばかりのエピソードなどが良いと思う。
とある科学の超電磁砲 04 とある魔術の禁書目録外伝 (電撃コミックス)
2009/11/24 16:09
残せたのはさようならの一言だけ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
本巻から御坂美琴のシスターズとアクセラレータの物語に話題は転換する。
自分だけの確かな現実を築き上げるわけでもなく、『樹形図の設計者』という人の手により作られし神の預言に従っているだけという免罪符を振りかざし、倫理観のかけらもない実験を進める人々。一度動き始めてしまった計画は、少々の妨害では止まることはない。超電磁砲のパーソナルリアリティは、この流れを止めるだけの力を発揮できるだろうか。
ストーリー構成が素直で分かりやすい。マネーカードを拾うという導入から始まって、布束砥信との遭遇、シスターズ計画の認識、そして、シスターズとの交流と、偶然と噂話から実験にまでたどり着くのは、ご都合主義という見方も出来るけれど、綺麗な流れであるように思う。そして、シスターズへの愛着のポイントとなる缶バッチの入手に至るストーリーも、これまでの流れから逸脱しておらず自然だ。
本編から結末は分かりきっているのだけれど、そこに至るまでの御坂美琴の苦悩がこちらのメインになるのだろう。