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22件
とつくにの少女
著者 ながべ(著)
昔々、遠く遥けき地に二つの国ありて――。異形の者棲まう『外』と、人間が住まう『内』に分かたれた世界で共に生きる捨て子と異形の者……これは宵に佇む、ふたりのお話。ヤマザキコレ最注目のひとと人為らざる者のお伽話、此処に開幕!
とつくにの少女(11)
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とつくにの少女 1 Siúil,a Rún (BLADE COMICS)
2016/05/18 17:32
絵本のように静謐で孤独が沁みる物語
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
腰巻には少し引いたが、魅力あるカバーに魅かれて購入。期待を裏切らない内容だった。
静かに淡々と進む物語もさることながら、絵本のような動きの少ない、静謐ともいえる描き方、そしてエッチング風の画が特徴であり、何よりの魅力。しみじみと孤独が沁み入る物語でもある。
とつくにの少女 2 Siúil,a Rún (BLADE COMICS)
2016/09/14 19:34
中原中也に通じる静寂と孤独
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず、腰巻の「これは、絵本。これは、童話。これは、詩集。」に感嘆した。何をも語らずとも、この一文が明確に本シリーズを表現している。
東欧神話のようでもあり、良くは分からないがドイツとかウクライナとかの“暗い森”を思わせ、動きの少ないモノトーンが映える描写で、絵本的に詩的に不思議な物語が綴られる。しかも中原中也の「月夜の浜辺」に通じる、あくまでも静かで孤独な世界が描かれている。
2017/07/08 14:28
ゆっくりとしたファンタジー
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まぎぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ながべさんお得意の人外。全体に黒い画面が続きます。
テーマはやや重く、内つ国と外つ国に分かれてしまった人間と化け物のお話。呪われた人間は獣の姿となり、化け物に触るとやはり呪われてしまう。
そんな外つ国に暮らす人間の少女と、化け物のせんせい。おばさんに置き去りにされた少女を守って、森の小屋でひっそりと暮らしている。
1巻は、ふたりの静かな暮らしが描かれる。せんせいには直に触れられない少女。しかし二人の間にはしっかりとした絆がある。
しかし、ある日見知らぬ化け物が小屋に侵入し、ついに少女に触れてしまう。
少女も呪われてしまうのか?
というところで1巻は終わり。続きが気になります。
獣の姿をしていても心優しいせんせい。いつか来ると信じてまつ健気な少女。おばさんはもう来ないのだと告げられない先生の苦悩が描かれます。

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