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バビル2世 ザ・リターナー 17
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バビル2世ザ・リターナー 1
2016/09/24 09:17
バビル2世ザ・リターナー(1)
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:karakuchi - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんなんだ、このリアリティは!
しかし、テンポがいい。すぐに引き込まれてしまった。
バビル2世の世界を現代風にリアルに再現すれば、このようになるのだろうという不思議な説得力がある。
随分と勇気のいったことだろう。
原作と全く作風の異なる続編というのは、往年の熱心なファンから総スカンを喰う可能性がある。しかし、原作の作風そのままの続編というのも、横山光輝氏本人でもない限り、陳腐な二番煎じになってしまう。
この作品が私のような原作のファンにも違和感なく受け入れられるのは、作者自身のバビル2世愛によるところが大きいのだろう。原作を愛し、何度も読み込み、自身の創作活動の血肉にしている事が、端々に窺える。
例えば、懐かしい登場人物たち、3つのしもべ、エネルギー衝撃波。
原作の設定を損なうことなく、現代的な新たな設定を加えて再解釈することに成功しているのは、そういう事に違いない。
さて、ストーリーのネタバレ解説は止めておく事とし、この第1巻では、伊賀野に注目したい。
伊賀野は、かつて血気盛んで優秀な若手諜報員として、バビル2世と共に戦った男である(というよりは、足手まといになる事の方が多かったかもしれない・・・)。
それが、本作では、60歳代くらいのハードボイルドなおっさんとして登場する。リアルに一変したその表情には、40年もの歳月が深い皺を刻みつつ、どこか若き日の面影が残っているように感じられるのは、なぜだろう。また、その無鉄砲な行動も若き日を彷彿とさせつつ、しかし40年の人生経験が与えた落ち着きと知性が加わっている。
しかも官房長官!かつて原作で登場した、上司である「長官」と同じ地位に登りつめたのだろうか。
こういう細かい配慮が往年のファンにとっては喜ばしく、作者のバビル2世愛を感じとってしまう部分でもある。かつては「バビル2世、またどこかで会いたいぜ」と呼び捨てでつぶやいていた男が、今は「浩一君」と呼ぶ。こういうギャップすら、40年の歳月がもたらした成長だと了解できるのである。
ガード下でバビル2世に襲い掛かる101部隊に対し、国務長官クリス・サンダーに銃口を向けて「あいつらを止めろ!今すぐにだ!」と叫ぶ伊賀野。クリスは「なに慌ててるの?バカみたい。101が死ぬわけないでしょ。こんなことぐらいで。」と冷たく言い放つ。
いや、違うのだ、クリス・サンダー。
かつてF市の死闘において、サントスの大群から命からがら逃げだす自衛隊を尻目に、ただ一人、「自分はバビル2世を応援するために、ここに残りたい」と申し出、戦いの後、傷つき疲れたバビル2世を背負って進んだ男、それこそが伊賀野である。
クリスの一言がなければ、伊賀野は101部隊に瞬殺されるのも構わずに、躊躇わず引き金を引いていたであろう。
かつて幼い日にTVにかじりつき、バビル2世の活躍に胸躍らせて応援した、我々おっさん世代の代表として、彼は今ここに登場したのである。
頑張れ伊賀野!
バビル2世ザ・リターナー 13 (ヤングチャンピオン・コミックス)
2015/09/29 12:57
昔と今
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kinsuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔子供の頃、横山光輝さんの漫画は定番でした。伊賀の影丸などの時代劇、鉄人28号などの未来もの、三国志などの歴史もの、どれも素晴らしい作品でした。亡くなってからまさかこのような形でまた横山作品を読むことができるとは思ってもいなかったことです。バビル2世は、内容的に昔とは全く別の新鮮な漫画の世界を提供してくれています。
バビル2世ザ・リターナー 16 (ヤングチャンピオン・コミックス)
2017/10/06 22:29
バビル2世リターナー16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yasu - この投稿者のレビュー一覧を見る
バビル2世リターナー16.アメリカが日本に水爆攻撃。