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くびしょい勇者
著者 ツナミノユウ(著)
「魔王を殺す者」として育てられた勇者シュラ。
ある日たったひとりで魔王ラ・ゴーを討ち取るが、目標達成したシュラの手元に残ったのはよくしゃべるラ・ゴーの生首のみ…。
“目的を失った勇者”と“身体を失った魔王”の再生の旅が今始まる--!
くびしょい勇者 2(ヒーローズコミックス)
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2025/04/01 02:30
道理を知り尽くした魔王 勇者しか知らない勇者
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投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
のっけからクライマックス!一コマ目で勇者は魔王のクビを刎ねてしまう。ドラクエ的な世界観なら、魔王が勇者を呪うようなセリフを吐いて、後は王都へ帰還すればめでたくエンディングだ。目的は果たした、残すは「家に帰るまでが遠足♪」のアレなのだが…。
勇者の生まれは山間の寒村。勇者か否かは血統か生誕の奇瑞か、割りとそんなもので決まるらしい。けれども勇者の道を外れることは許されず、飢えに苦しむ村人を横目に食事に困らないというのは有り難くはあるものの、ただただ辛いだけ。
それでも「勇者」たる存在は絶対的な正義の体現である。罪のない人を問答無用に斬り捨ててもそれは正義なのだ。だから堂々と人斬りを嗜んでみるのもありかも知れないが、理を知る魔王がそれを許さないという構図。
確かに、ゼプトスがいう儚げな少女に残虐さ暴力が隣り合っているという指摘は正しいと思う。もっともだから斬られたい、首級に成り果てたいと思うのはまったく別の話だろう。一体何を書いているのか。
そんなこんなで、愛を知らない勇者が人間性を取り戻す旅はこれからも続く…。帰還はどうなったw