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8件
ボクの初体験
著者 弓月光(著者)
【それは脳移植ではじまった】純情で面食いな少年、宮田英太郎。20回目の失恋を初恋の人・冴木みちるとフラれた女子一同に笑い者にされ、ショックで自殺を図るが死に損なってしまう…。目覚めた時には怪しげな博士・人浦狂児によって、彼の亡き幼妻・春奈の体に脳を移植されてしまっていた! 弓月光が贈る、ちょっとえっちな入れ替わりラブコメディ第1巻!
ボクの初体験 3
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2024/06/04 13:15
脳の性別と肉体的性別が男女逆転してしまった2人の学園ドタバタラブコメ度が一気に急加速!!第1巻よりも5倍以上面白かった印象…湯川央司の声は、今なら「緑川光」がぴったりかな…とも思ったりな物語第2巻
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投稿者:♂猫Junn-Junn - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ボクの初体験』第2巻は「先生は映画狂でクイズ狂の巻」というサブタイトルが付いて、
「(脳が)英太郎の春奈」と「(脳が)みちるの英太郎」という、
脳の性別と肉体的性別が男女逆転してしまった2人のドタバタラブコメに、
第1巻終盤で登場してきた新担任、映画撮影とマッチパズルが趣味だという「湯川央司」が絡んできて、
第1巻よりも、学園ドタバタラブコメ度が一気に急加速した!
って感じで、正直、第1巻よりも、5倍とか、ソレ以上もっと、面白くて色々と爆笑出来た印象。
巻の冒頭で、
第1巻の粗筋内容(新担任登場、よりも前の部分まで)が、「いままでのオッソロシイお話!!」として、
1頁に7つの項目とイラストで、簡潔かつ的確に、纏められているので、
第1巻を読まずに、この第2巻からだけでも単品で十分爆笑出来て楽しめる内容に仕上がっている感じ。
今巻はサブタイトルが「先生は映画狂でクイズ狂の巻」であるように、
物語のドタバタ展開中でのキーパーソンは、新担任の湯川央司で、この湯川は実は……という部分が、
今巻の面白ドタバタ展開の中軸にある部分で、
なるほどな、とよく練られた面白い展開で…でも、その今巻内の一番の見せ場の後も、
色々とありつつ…
え?!ココで終わるの?!という感じで、第3巻が早く読みたくなる…そんな内容構成で、
完成度高い一冊だな、
と。
因みに個人的印象では、2024年の今現在で、もし今作をアニメ化とかするなら、
この湯川央司の声は「緑川光」がぴったりかな…と思いながら読んでいた件。
今巻では、湯川絡みの騒動以外でも、
人浦狂児と(旧姓白坂)春奈との馴初めエピソードも明かされ、
笑えつつも少し泣ける内容で、全体的には爆笑ドタバタラブコメ展開な中に、
上手い具合に、ソレが挿入されているな、
という構成力にも感心したり。
余談で、
この第2巻内の中盤過ぎ頃の場面で言及されていた『Son of Frankenstein』(1939/邦題:フランケンシュタインの復活)
は、この漫画の連載当時(1975~1976年)からしても30年以上昔の映画作品だから、
当時の時事ネタってわけじゃなくて、TV番組の「日曜洋画劇場」とか「水曜ロードショー」で視た、
って事なんだろうね…。
あと、コレも時事ネタではないんだろうけど、どうも月経の事を「アンネ」と会話で言ってる場面があって、
どういう事かな?と確認すると、
かつて生理用品を製造販売する「アンネ株式会社」という企業があって、1993年にライオンに吸収合併されたとか…
それで月経の俗称がアンネ…で、あのねのねの楽曲『赤とんぼの唄』(1973年3月10日発売)の歌詞にも出て来てたとか…
『赤とんぼの唄』は子供の頃にTVやラジオで何度も耳にしてたけど、
アンネという歌詞の認識は、自分にはなかったんで、今更だけど、へぇ、と思ったり。
まぁ、高田渡の『スキンシップ・ブルース』の歌詞「僕と君との 岡本理研ゴム」みたいなモンかな…。
そんなこんなで、第1巻よりも格段と面白くなっていて大満足な感じの一冊だったけど、何というか、
この作品執筆の1970年代中盤時点で、既に、
後の1980年代以降に、『ボクの婚約者』、『みんなあげちゃう』、『甘い生活』、『甘い生活 2nd season』…
と、この作者「弓月光」がヒット作品を生み出していく、その土台は出来てたんだな、
と実感したり。
そういう意味でも、買って読んだ甲斐があったな、と思っています。
2015/09/29 14:37
少女マンガとの遭遇
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投稿者:romantecoyaji - この投稿者のレビュー一覧を見る
はるか昔、友人にいきなり渡され、読み始めたらどっぷりはまってしまいました! これが初めて読んだ少女マンガで、まさにボクの初体験!でした。
可愛いヒロインに恋したのも懐かしい思い出です。
2024/06/04 23:45
宮田英太郎と冴木みちるの恋物語の締め括りを見届けた後は、幕末の沖田総司を主人公にした束の間の恋と伝説の名刀の秘話風創作物語『恋よ剣』と浪人生ラブコメ『花の予備校生』も楽しめる一粒で三度美味しい系の一冊
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:♂猫Junn-Junn - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ボクの初体験』第3巻は「英太郎の春奈が妊娠!?の巻」というサブタイトルが付いて、
ズバリそのままの、第2巻終盤で判明した件からの展開が、
ハラハラと気になる形で終わった…その続きが描かれる物語完結巻。
というか、開けて読み始めたら…
今巻は、『ボクの初体験』の物語は100頁とちょっと、の分量で、
残りは、『恋よ剣』と『花の予備校生』という読切り作品2作品が収録されてる形だったんだね。
『ボクの初体験』の続きとしては、
手術途中のトラブルどたばた騒動顛末、その後の妊婦生活と出産どたばた顛末、更にその後…
と色々あったけど、まぁ、紆余曲折の末に、宮田英太郎と冴木みちるの恋物語が、大団円で締め括られるのを、
見届けられてよかったな、
と。
余談で、
『手術しちゃうから!』(1981/全1巻)という、その後の弓月作品に今作で登場する、
英太郎とみちる及び人浦博士と春奈が、
どこかでチラッと登場するとかしないとか…という情報を聞いたので、
縁があれば、今度それも買って読んでみようかな、と思ったり。
あと、今作執筆にインスピレーションを与えたモチーフとなる作品として、
SF作家ロバート・A・ハインラインによる長編SF小説『I Will Fear No Evil』(1970/邦題:悪徳なんか怖くない<1971>)
というのがあるらしく、ソレも何時か縁があれば、読んでみてもいいかも。
余談はともかく、今巻の残りの部分に収録された読切り漫画2つ…
『恋よ剣』は、沖田総司を主人公にした幕末時代劇創作物語で…ヒロインとして描かれたお弓との、
束の間の恋と伝説の名刀の秘話風創作物語…
個人的には、この備前屋の娘お弓…魅力的で好きなキャラだったから、面白く読めて楽しめた件。
昭和48年のりぼん1月号に掲載された作品だとか…ってことで、
自分が生まれる5ヶ月余前に世に出た作品なんだな、と…へぇ、と思ったり。
『花の予備校生』は、不合格になった合格発表場で出会った2人の浪人生男女の、
どたばたラブコメ的な16頁の短編で、まぁ、コレはコレで、この作者の作風やノリがハッキリ出てる作品で、
それなりに面白いな、
と。
そんなこんなで、『ボクの初体験』の大団円的結末も見届けられたし、
その他2つの読切り作品も楽しめて、
そこそこ以上の満足度は、あったと思うんで、よかったです。