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45件
カラダ探し
著者 ウェルザード(原作) , 村瀬克俊(漫画)
【「少年ジャンプ+」人気No.1サバイバルホラー!!】友人の遥から「私のカラダを探して」と依頼された明日香たち。それは、学校に伝わる“赤い人”の怪談を予感させるものだった――。早くすべてのカラダを見つけなければ、永遠に同じ日が繰り返され、何度も“赤い人”に殺されると言うが…。
カラダ探し 17
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2016/03/21 16:03
赤い人と人間の本性
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もずくのもくず - この投稿者のレビュー一覧を見る
——私のカラダを探して。
六人の男女は同級生の遥に、そう告げられた。学校にはある噂があったのだ。赤い人に出会い、校門から出る前に振り返ると、体を八つ裂きにされて校舎に隠されてしまう。遥の言葉は、噂に沿ったものだったが、直ぐに信じることが出来なかった。不安を抱えたまま帰宅を余儀なくされる六人。夜更けになりそれぞれに日常を過ごしていたが、異変が起こり学校へと唐突に戻されてしまう。学校の外へは出られず、外部との連絡も取れない。生き残る術を模索しているうちに、人間の本性が浮き彫りになっていく。
冒頭で、制限事項などの気になる部分が適度に説明されていて、すんなりと物語に入っていけます。登場人物は端整な絵柄で表現されているので、赤い人の描かれ方が更に禍々しく感じられて、彼女がただ立っているだけでも恐ろしい。ゴア表現も生々しい部類だと思います。しかも設定的に、何度でも陰惨な場面を繰り返せることで、絶望感が深まり、逃げ場のない息苦しさが伝わってくるようです。また、上記の理由で日常パートも加えられ、読む者に感情移入を促し、更に苦痛が共感し易くなっている気がします。けれども、繰り返せるというのは緊張感を削ぎかねない要素かもしれないので、今後どうなるのか楽しみです。閉鎖空間で行われるデスゲームは数多くありますが、なじみ深い怪談要素と融合することによって、抵抗感なく読み進められると思います。
電子版にも、紙版の背表紙・カバー折り返し、本体表裏の表紙が収録されています。
2022/01/30 20:53
完結
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ao - この投稿者のレビュー一覧を見る
疑問点は残るものの良い形でのラストが良かったです。駆け足だった印象もありますが、語られなかった留美子や武司が見たものは『カラダ探し 解』の方で描かれているので、併せて読むことをオススメします。
2021/11/08 07:13
学園サスペンスホラーの傑作
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホラーらしい正統派ホラー。6人の高校生男女が同じ日を繰り返しながらバラバラ死体を探すストーリー。設定はきっちりしているのですが、説明は最小限にして最初から一気に物語の核心に雪崩れ込む手法はお見事です。学校という馴染みのある場所が舞台ということもあり、身近な恐怖感があります。登場人物は「赤い人」と高校生6人という少なさですが、何度も殺されるのでサスペンス度が非常に高いです。今後の展開及び謎の解明がとても楽しみです。