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22件
淡島百景
著者 志村貴子
恋とも友情とも、
憧れとも執着とも、
嫉妬とも恐れとも、
言葉にできない、大切なきもち。
舞台に立つことを夢みて歌劇学校に通う少女たちの心を、鮮やかに切り取った青春群像シリーズ。
淡島(あわじま)歌劇学校合宿所――通称“寄宿舎”には、
舞台に立つことを夢みる少女たちが全国から集まってくる。
ミュージカルスターに憧れて入学した若菜。
親友の思いを背負って学び続ける寮長の絹枝。
周囲の視線を集める美しき特待生の絵美。
かけがえのない季節をともに生きる少女たちの青春グラフィティ。
【目次】
第1話 田畑若菜と竹原王子
第2話 竹原絹枝と上田良子
第3話 岡部絵美と小野田幸恵
第4話 伊吹桂子と田畑若菜
第5話 柏木拓人と吉村さやか
【番外編】拓人くんの日常
志村貴子まつり リレーマンガ4
淡島百景 5
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2024/09/14 03:26
現実との対比、未来への希望
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投稿者:たこい - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終話のWEB発表が2024年3月…。
長く書き継いできた物語に現実の事件が覆い被さるような中、表紙となっている若菜の作中での葛藤は作者自身のものでもあったのだろう。
大勢の登場人物がいろいろな視点から語る言葉の数々に真摯さを感じる。
Twitterやあとがきにある表紙と裏表紙の対応が電子書籍版では見れなかったのはちょっと残念に思う。
(裏表紙からカバー裏イラストまで対応している出版社もあるのだが)
本屋で手に取って確認してみたが、これはよい演出だった。紙の本の装丁の持つ力を感じた。
2024/09/14 03:22
新世代の息吹
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たこい - この投稿者のレビュー一覧を見る
今巻もオムニバス的にこの巻だけでも読める構成。
とはいえ、新たに入学してきた予科生たちを迎える本科生の中に、音楽学校や歌劇団を時代に合わせて変えていこうという気概もあるような描かれ方が、序盤や過去編のギスギスした人間関係と対照的にさわやか。
1-2巻のキャラクターたちも再登場してその後の姿がわかるのもいい。
次巻で完結とのことだが、終わってから全巻読み返すとたぶんタペストリのような編み上がりの作品になりそうに思う。
2024/09/14 03:18
この巻から読んでみるといいかも
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たこい - この投稿者のレビュー一覧を見る
一気読みではなく、かみしめるようにぽつぽつ読み進めることにして3冊目。
今巻は宗教2世のエピソードから始まり(これは今読むとタイムリーすぎる…)、
同じ目標を目指しながら少しずつ紆余曲折していく同期生3人のそれぞれの想いを描き、さらに、学年が進んで新しく入寮してきた芸能人夫婦の娘をめぐるエピソードまで。
世代間が複雑に交錯することはなく、この巻だけでも歌劇団もの?のオムニバスとして読める。
もしかすると、本作を人に薦めるならこの巻から、というのは悪くない選択肢かもしれない。