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8件
螺旋じかけの海
著者 永田礼路
「ヒトの線引きからあぶれた生き物を好きにしていいのなら、私も私を好きに扱っていいだろう――?」
遺伝子操作が産業として発達し、人間であることの線引きを自由に操作することすら可能となった世界。
水没した街の残骸で暮らす人々の中には、人間以外の動物の遺伝子を持つ「劣った」者が存在する。遺伝操作を生業とする生体操作師・音喜多(おときた)。
自身も何種もの異種遺伝子を抱え、自分を実験体にし続け生きる彼の元に、様々な事情を抱えた者たちが訪れる――。
「人間と他の生物を分かつものは何か」月刊アフタヌーンで不定期連載された読切連作、作者再編集によるデジタル新装版として配信(内容は2015年10月に配信された講談社版とほぼ同一です)
螺旋じかけの海5巻
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2023/01/02 10:53
タイトルそのままの世界
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えび - この投稿者のレビュー一覧を見る
2023年元日に、一年の最初の作品として購読。
表紙の、ちょっと色っぽい表情のイケオジが選択理由ですよ。
イケオジの頭上の獣はなんじゃろ?読めばわかるからいいか!と
商品説明は流し読み。
ページを繰る(電子だけど)と、SFな人間ドラマ。
この作品の中の世界はなかなかエグくて理不尽で残酷な世界ですが
明るい筆致でコメディを織り交ぜて描かれているので読みやすかったです。
この作品の世界には多くの悲しみや絶望があふれているけれど
それでも生きていくための希望や人を信じる気持ちが確かにありました。
一年の始まりに読めてよかったです。
2025/02/03 09:46
残酷な螺旋
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この物語はとても残酷で痛々しい世界
ナナオとアキのお互いのためにという気持ちに涙が出ます
形態だけでなく寿命もかと思うと痛々しい
鳩便一家のたくましさや、チコが可愛らしさに
「生」というものを感じさせてくれます
そして今まで以上にえげつない「人間」も出てきました
(いやこの世界は人間がとてもえげつないのですが)
2023/09/12 11:12
雪晴の生い立ち
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタばれあり。
雪晴の生い立ちが壮絶すぎて…
最初から兄のスペアとして誕生、兄が発症してからは皮膚の部品として使われ、母親は兄だけを溺愛、父親は無視。
しかし最後に祖母に出会えたのは良かったのか。祖母と知ってから思いを語らう暇がなかったのが気の毒。