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7件
バクちゃん
著者 著者:増村 十七
「ねぇ? 日本は、東京は、どう見える?」
第21回文化庁メディア芸術祭【新人賞】を受賞した著者が贈る、
移民バクちゃんの「すこし不思議」で「すこしリアル」なダイバーシティ物語。
夢が枯れた故郷から地球へやってきたバクちゃん。
永住をめざし賢明に生きるバクちゃんの目にうつる東京は、わたしたち「みんな」の世界かも。
バクちゃん 2
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バクちゃん 1 (BEAM COMIX)
2021/07/30 21:14
深い物語です。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
動物のバクに似た宇宙人バクちゃんが、地球に移民としてやってきて、永住権獲得を目指して奮闘する物語。主人公のキャラクターがあまりに可愛くて、そこに惹かれて読み進むうち、これは、日本に移民してきた人たちの物語であり、日本人が解決しなければならない難民受け入れ問題などなどをテーマにした漫画なのだと気づく。たとえば、元からいる住民たちとは異質なバクちゃんがいるだけで、あぶりだされる私たち日本人の偏見や差別意識。ああ、私も、心の中にそんな偏った意識をもってるなぁ...と、時に振り返りつつ、反省しつつ読むのが辛くなったりもする。物語中にはっきりと表現されているわけではないけれど、この作家は、日本の入管難民法に関し相当な知見を持つ方でもあるということが透けても見える。可愛いと読みはじめて、様々な学びがあるシリーズ。
バクちゃん 1 (BEAM COMIX)
2023/01/30 18:27
優しく諭されているような感覚
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Chappie - この投稿者のレビュー一覧を見る
バクちゃんの住む世界を通して、世の中の不条理や問題を描いている作品です。絵柄や空気がやわらかいので、鋭く突きつけられているというよりも、優しく諭されているような感覚になります。打ち切りになってしまったのは残念。
2021/03/28 04:34
良かったです。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:プカプカ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1話1話の濃さが濃ゆく,いくつか幾らか考え、想像して。
様々に折々で感じて変化していく感じで、そんなふうにモノを読んだりみたりしたのは、いつぶりだろか、と思わされる読書時間でした。
ネタバレになりますが、
アマビエさんがさり気なく描かれて混ざっていたのが微笑ましかったです。また,今だからこそ、な意志のある描き手の行為にも受け取れて。またいつか、何度か見返す時に、私も忘れないようにしたいよ、と返したくなりました。
また,
すごくマイナーな、
知る人ぞ知る、知らない人も掠らない人もなかなかそこに価値や希望的目線で見てもらえない、芸術内の某内容にも焦点を当てて,リスペクトを感じる目線とやさしさある丁寧な描き方がされていて、
その側を知る一人として,それにありがとう、と言いたくなりました。
私はまずは、
これからも、またこれからは、隣人から、大切に、していきたいな、そしてその先の誰かに何かの形でバトンを繋げられる一助でありたい、そうして行こう、と支えになるような形のない何かをもらったような最後でした。
作品を知ってからどのタイミングで手を出すか迷っていた作品でしたが,まずは電子でですが、読めて良かったです。
色んな年代の、色んな価値観の人に読んで一度は目に止まって欲しいのを願うような本です。
小学校や街の図書館などにさらりと居て欲しい本、マンガ作品でした。