電子書籍
ザ・ゴールデン
著者 柴門 ふみ
テレビ局の制作現場を舞台に繰り広げられる、一般的な男1名+一般的な女1名+猟奇的な女1名=安らがない「仕事と恋の三角関係」。安らがないのは猟奇的な女のせいか、それとも一般的な男女のせいか…? テレビ局の制作現場で日々忙しく働くゆみは、同じ番組のAD・羽柴に好意を抱いていた。ふだん口数は少ないが、仕事はキチンとこなし、人当たりも良い好青年。だがある日、ゆみは羽柴の意外な過去をふたつ知ることになる。ひとつは羽柴が東大中退、アメリカで学位を取った元エリートだったということ。もうひとつは、配属されたばかりの社員AD・チカコと彼が中学時代に付き合っていたことで…。
ザ・ゴールデン
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2008/09/21 22:26
昔から業界雑誌には、この手の業界マンガが載っていたようにも思います
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビ局を舞台にした話ですが、登場人物は以下のような人たち。
テレビ制作プロダクション所属のADの女の子―真面目風と言ってしまえばそれまでですが、引っ込み思案というか、けなげというか、そんなタイプの子
テレビ局一般採用で、裏方をやっている女の子―一見タカビーで、自己主張の強く、だけど実は繊細なところも持っているという子
また別の制作プロダクション所属のADの男―まあ、優しげでいい男といったタイプだけれど、過去にいろいろ曰くのありそうなやつ
これに軽いノリのチーフADとか、チョイ悪を気取っているようなプロデューサーとか、時々テレビを見ていると垣間見える(というか、この頃はテレビ局自体が敢えて見せようとしている)テレビ局の裏側にいるかと思われる人たち
主な登場人物を見ると、「ああ、また女2人、男1人の恋愛模様だね」というのがわかってしまうのだけれど、案の定これまでのふーみんマンガのパターンのように進んでいきます。ふーみんはこれが得意というか、好きというか、ともかく今までも何度も見てきた話のようです。
かと思えば、テレビ局の裏側を見せる話のようにも見えてきます。
そこが何とも中途半端。どちらもすでに使った手だし、恋愛話はともかくも、テレビ業界は私たち一般人には少し遠い世界なので、何でもやってちょうだいと思えてしまいます。
結局、終わり方も中途半端で、いったいこれは何を描きたかったのだろうと思ってしまいましたが、奥付を見て多少わかった気になりました。
この作品はもともと、この本の出版社が出しているテレビ雑誌に連載されていたもののようです。テレビ雑誌に載った業界ものマンガと思って、テレビ番組の宣伝や解説の中に盛り込まれていれば、それなりの意味もあるのかもしれません。そう思えば、こんな感じのマンガでも仕方ないのか。