電子書籍
きまぐれ暦
著者 星新一
地震対策に東京で原爆を爆発させたらどうか。デノミの際には〈円〉のかわりに〈尺〉を単位にしてはどうか。歴史は現在から過去へと逆に教えたほうがいいのではないか。――旅、ギャン...
きまぐれ暦
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きまぐれ暦 (新潮文庫)
商品説明
地震対策に東京で原爆を爆発させたらどうか。デノミの際には〈円〉のかわりに〈尺〉を単位にしてはどうか。歴史は現在から過去へと逆に教えたほうがいいのではないか。――旅、ギャンブル、食物、言葉、酒、漫画などの身近な話題をとり上げ、ひとひねり半の考察を加えたウィットあふれるエッセー集。頑固な頭もたちまちもみほぐし、発想の転換をうながす愉快な話のコレクション。
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紙の本
読んだ者に発想の転換を促すエッセイ集
2009/12/16 19:46
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る
さまざまな視点で物事を捉え、突飛すぎる発想が満載のエッセイ。
その他に正面から真剣に語っているものや、旅行記、自分の事、ご先祖の事などバラエティーに富んでいる。
『SFと寓話』はSFや寓話についての考えが語られており、SFと寓話に向かい合う姿勢を見ることが出来る。
『東京に原爆を!』という衝撃的なタイトルものもある。
いつ来るか分からない関東大地震に怯えて暮らすより、いっそのこと地下核爆発で人工的に地震を起こして地震のエネルギーを抜いてしまおうじゃないか、という内容。
衝撃的な発想の転換に驚かされるが、現在読んだ故に驚くこともあった。
このエッセイが書かれたのが1970年。この頃から大地震が騒がれ、そして現在も同じように騒いでいる。
などなど、あらゆる角度から物事を見つめる星新一によって紡ぎ出される、驚きの展開とオチの製造方法の一端を垣間見ることが出来た。
紙の本
歴史
2019/09/06 10:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史に関する話題が印象に残った。お祖父さまのことを書いた本を出版なさった関係でいろいろ調べられたので興味がそちらに向いておられたのだろう。星新一の作品群は発想の転換の豊かさに定評があると思うのだが、その星新一が歴史をひもとくと当時と現代の(といっても40年くらい前だが)間に起こった考え方の変化があざやかに浮かび上がる感じがする。星新一が作品の中であっという間に起こしてくれる発想の転換を、多くの人が長い時間をかけてやり続けているという思いを持った。常識を疑え、発想を転換せよ、ってビジネス書とかでよく見かけるけど、その実例がここにある。