- 販売開始日: 2011/06/03
- 出版社: 新潮社
- ISBN:978-4-10-110954-1
黒革の手帖(下)
著者 松本清張
元子を恨む波子は楢林と別れ、大物総会屋をパトロンにクラブを開く。政治家秘書の安島を通じ、医大の裏口入学者のリストを手中にした元子は、橋田をおどし、一流クラブ、ルダン買取り...
黒革の手帖(下)
商品説明
元子を恨む波子は楢林と別れ、大物総会屋をパトロンにクラブを開く。政治家秘書の安島を通じ、医大の裏口入学者のリストを手中にした元子は、橋田をおどし、一流クラブ、ルダン買取りの仮契約を結ぶ。しかし、橋田、安島らの仕組んだ罠が元子を待ち受ける。安島との一夜での妊娠に怯える元子の前には黒服の男たちが……。夜の世界に生きる女の野望を描くサスペンス長編。
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悪事は 悪事により 浄化される
2023/09/30 22:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:伊達直人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
原口元子 銀座のクラブの ママとなるも
もっと大きな クラブを 構えるため
またも 第二 第三の 黒革の手帳を
手に入れる だが そこに 落とし穴が
元子に 恨みを 持つ人間に より
ルダンを 獲得するに乗じて
周りの人間が みんな 敵になる
清張自身 よく こんな 計画を 思いつくと思う
横領で 獲た クラブは 破滅し ルダン 獲得計画を
逆手に取られ 遠大な 陰謀が張り巡らされる
みるみる転落していく
2021/03/20 20:58
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投稿者:はなこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻は男性たちを手玉に取り、登りつめていく様が爽快だったのだが、下巻はみるみる転落していく。
欲張るのは程々に…というところだが、どうせ騙されている方も悪い人間なのだから、このまま最後まで突っ走って、幸せを掴んで欲しかった。
身から出た錆とは言え、残念なラストだった。
ああ転落の我が人生
2001/12/21 00:37
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投稿者:りさこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間って自分一人で生きていけると思ったら大間違いです。下巻は上り詰めそうになった階段を踏み外した銀座のママの顛末が書かれています。
ジェットコースターに乗ったことある人ならわかると思います。最初に上るときってすごくゆっくりで時間がかかるんですよね。頂点に行って、そこから落ちていく。落ちていくときってあっと言う間。もちろんジェットコースターは落ちるときが楽しい乗り物ですが、転落の人生は全然楽しくない。しかも落ちているのを最初に気がついてなかったりして…。
人をだます人生は、いつのまにかだまされているものです。操っているつもりが、実は自分だけが操られている。
読み終わったときに、松本清張の筆力を感じる上下巻です。作者が亡くなっても作品はいつまでも生きています。退屈な人生に飽きたときに読んでみてください。
なんだかね~
2017/08/13 14:12
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投稿者:レビューさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
欲を張ってはいかんよね~。ガツガツするのもいかんよね~。堅実が一番。
怖い怖い。