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電子書籍
虹色のヴァイオリン~杉原爽香三十一歳の冬~
著者 赤川次郎 (著)
新しい高齢者用住宅の準備計画〈R・P〉の中心人物として活気ある毎日を送る爽香。しかし、兄・充夫(みつお)の借金癖には悩まされ続けていた。一方、河村(かわむら)の愛人・志乃...
虹色のヴァイオリン~杉原爽香三十一歳の冬~
虹色のヴァイオリン 杉原爽香、三十一歳の冬 (光文社文庫 杉原爽香シリーズ)
商品説明
新しい高齢者用住宅の準備計画〈R・P〉の中心人物として活気ある毎日を送る爽香。しかし、兄・充夫(みつお)の借金癖には悩まされ続けていた。一方、河村(かわむら)の愛人・志乃(しの)の隣室に引っ越してきた“佐藤”という男は、一見善良そうだが!? また、爽香の秘書・麻生が車で怪我させてしまった少女が突然映画デビューして!? 事件に仕事に息つく間もない爽香が大活躍の大好評シリーズ第17弾!
著者紹介
赤川次郎 (著)
- 略歴
- 1948年福岡県生まれ。「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞、「悪妻に捧げるレクイエム」で第7回角川小説賞を受賞。2005年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞。
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紙の本
なんともやりきれない…
2005/02/05 15:09
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tumtum - この投稿者のレビュー一覧を見る
杉原爽香シリーズ第17弾にして、目下、最新作である本書。爽香タンも31歳となったが、まだまだイケてる。
さて、相変わらず好調の赤川ミステリー。赤川作品の優れた点は、主人公のみならず、登場人物全般の描写の巧さにある。そして、そこに表れる多彩な登場人物は、総じて現代社会全体の縮図、万華鏡、人生絵巻といった様相を呈している。
その中には大別して [1] 全くの善人 [2] 善悪併せ持った人間 [3] 全くの悪人、の三種がある。大概の場合、殺人を犯すのは最後の類型であり、この種の人物は因果応報、ストーリーの最後に破滅することになっている。
しかし、本シリーズを追うにつれて明らかになってくるのが、爽香の兄、充夫が全くの悪人でありながら、のうのうと存続し続けていることであり、この許しがたい人物が爽香タンを大いに苦しめていることも相俟って、なんともやりきれない思いになる。確かに、この類が爽香の周辺に纏わり付いている(何といっても実兄!)ことが、爽香の人生をハッピーエンドにせず、したがって、シリーズの継続に一役買っており、また、この種の類型の対応物が我々の周囲に存在することもまた事実なのだが、それにしても読み手である我々には、この種の不快な存在をストーリーから抹消することが許されておらず、したがって、なんともすんともやりきれないのである。
紙の本
杉原爽香17冊目・31歳
2023/07/27 19:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は誘拐事件に巻き込まれます。 知り合ったばかりの隣人を家に招き入れ、子供を預けて外出するなんて、不用心にもほどがありますが、そこからが・・・。