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ラ・のべつまくなし3 ブンガクくんと腐埒なるキホーテ(イラスト簡略版)
著者 壱月龍一 (著) , 裕龍ながれ(イラスト)
俺は、ラノベを書いていていいのだろうか?椎名明日葉(しいな・あすは)に誘われて訪れた、史上初のAR(拡張現実)イベント『てりぶりミュージカル』。それは、ライトノベル作家と...
ラ・のべつまくなし3 ブンガクくんと腐埒なるキホーテ(イラスト簡略版)
06/27まで通常330円
税込 231 円 2ptラ・のべつまくなし3 ブンガクくんと腐埒なるキホーテ
06/27まで通常660円
税込 462 円 4pt商品説明
俺は、ラノベを書いていていいのだろうか?椎名明日葉(しいな・あすは)に誘われて訪れた、史上初のAR(拡張現実)イベント『てりぶりミュージカル』。それは、ライトノベル作家として活躍する矢文学(やぶみ・まなぶ/通称・ブンガク)に、様々な感慨をもたらした。二次元とも三次元ともつかない映像効果、舞台演出。俳優の発する台詞のたびに巻きおこる、乙女たちの張り裂けんばかりの嬌声。そして、胸の奥にくすぶる、言い表せぬ不快感――。それは、明日葉が夢中な俳優への嫉妬であり、腐女子である彼女とともに盛り上がれない疎外感だった。そんな折、シリーズ最新作の不調に担当編集者の変更が重なり、学は突如、ラノベ作家としての岐路に立たされる。同レーベルで活躍する作家陣との飲み会でも、自身の居場所に不安を抱き、頼みの親友・圭介(けいすけ)は超多忙、明日葉も学校が始まり連絡が取れない。進まない原稿から逃避し、ノベッターをチェックしていた学は、そこにほかの文芸出版社からの執筆依頼を目にして……。カタブツの祖母と、ブンガクを二次元アレルギーにした張本人、腐女子の姉も登場して大混乱!? 矢文学の選択は、はたして――!?ラノベ作家と腐女子の純愛系ラブコメディ、ついに完結!※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。
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紙の本
周囲の声と自分の意思
2010/07/17 16:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
売上の落ち込み、担当編集の交代などで迷いが生じる矢文学のところに、純文学作家としての再デビューのチャンスが訪れる。
同業者との交流の中で自分が何を書くべきか、ライトノベルとは何なのかという疑問を抱いてしまい、何を書きたいかも分からなくなっているときに、椎名明日葉が他の男と楽しそうに会話しているのを見て、ますます負の感情は増していく。そして、彼を2次元アレルギーにした姉の手によって、破局が訪れてしまう。
本当はラノベを書きたくなかったはずなのに、編集者や友人や恋人や絵師や、そしてファンや、多くの人との交流の中で自分にとっても意味あるものとなったラノベが、今度はブンガクの選択肢を奪うものになってしまう。
彼にとって大きな影響を与える人物たちの声に押しつぶされてその言いなりになってしまうのか、自分の主張を通しきるのか、それとも別の道を見つけ出すのか。その答えは結構難しい。
今回が完結編ということで、題材とは少し違うところでハッピーエンドが訪れます。