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鬼平犯科帳<巻の48> 一本眉/あごひげ三十両
著者 池波正太郎
湯島天満宮裏門に近い煮売り酒屋で、火盗改メ同心、木村忠吾は今夜も上機嫌。忠吾の近ごろの酒の相手は、中肉中背の五十男だが、眉だけが普通ではない。濃い眉と眉の間がつながってい...
鬼平犯科帳<巻の48> 一本眉/あごひげ三十両
商品説明
湯島天満宮裏門に近い煮売り酒屋で、火盗改メ同心、木村忠吾は今夜も上機嫌。忠吾の近ごろの酒の相手は、中肉中背の五十男だが、眉だけが普通ではない。濃い眉と眉の間がつながっていて、忠吾はひそかに「一本眉の客」と呼んでいた。実はこの男、盗賊の……それも、かなり大きな組織の首領だった──『一本眉』。白い見事なひげをたらし百姓家の土間でザルを編む老人、それは、平蔵が若き日修行をした高杉銀平道場の先輩、野崎勘兵衛の落剥した姿だった──『あごひげ三十両』。
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