ギャングスター・レッスン ヒート アイランド2
著者 垣根涼介 (著)
渋谷の裏金争奪戦から1年後。チーム「雅」の元ヘッド・アキは海外放浪を経て帰国し、現金強奪のプロ・柿沢と桃井の仲間入りをした。と同時に、“仕事”のテクニックを身につける“実...
ギャングスター・レッスン ヒート アイランド2
商品説明
渋谷の裏金争奪戦から1年後。チーム「雅」の元ヘッド・アキは海外放浪を経て帰国し、現金強奪のプロ・柿沢と桃井の仲間入りをした。と同時に、“仕事”のテクニックを身につける“実務訓練”がスタート。オモテの顔を偽装し、ヤクザのシノギの種類や裏カジノの運営方法、組織売春などの知識を頭に詰めこみ、車体の改造からメンテナンス、さらには射撃演習のためコロンビアへ…。そして、ついに課題をクリアしたアキが実戦デビューを果たす! 痛快クライムノベル第2弾。
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ヒートアイランドの続編
2022/09/23 10:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:lucky077 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作のヒートアイランドで澁谷のストリートギャング雅を抜け、本物のギャングの仲間になったアキが、一人前のギャングになるための修行をする話です。そのため、ヒートアイランドのようなスリリングな展開とはいきませんが、アキの成長に関わりを持つ柿沢や桃井の人となりもだんだんわかってきて、興味を持って読みました。
こういう続編を書く必要があったのか?
2011/12/27 12:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
率直に言ってつまらない。ほとんど完璧だった『ヒートアイランド』に続編のシリーズがあるとわかり、それはそれで嬉しいからいそいそと読んだが、失望。多少質が落ちる恐れはあると思っていたものの、ここまでとは思わなかった。
ハリウッドの映画を例に挙げるまでもなく、シリーズ化して二匹目、三匹目のどじょうを狙っては、どんどんだめになってしまうケースは多い。そんな商売ベースの話ではなくても、作家がいいものを書き続ける、ということは難しいことなのだろう。いや、どの世界でも成長し続けるというのは困難で、したがって稀なことなのだろう。作家にとって、とくにこの「続編」「シリーズ」というのは甘い罠であるかもしれない。
前作の主人公だったアキが、そこでは敵対した柿沢らと組むことになってそのためのレッスンを受ける、という内容。したがって対立の緊迫感もなければ、プロットの核となるものもない。スリルもサスペンスも感じられない。かすかに残り香のようなものがあるとすれば、ある種爽快な男たちの美学。だが、それも自己満足的な感じに見える。続編の危うさへの自覚がないようにみえて苛立たしい。巻末には「おまけ」と称して、どうでもいいキャラクターの後日談まで。スピンオフという奴だろうが、しまりがない。
この後さらに何冊か続きがあるらしいが、ネットの読者評を見てもやはりダメなようで、もう要らない、という印象。残念だ。作家の能力は買っているので、乗り越えてほしい。