星の塔
著者 高橋克彦 (著)
螺旋(らせん)が屋上まで続き、今度はその道と入れ子のような下りの螺旋に変わる。珍しい造りだが世の中に皆無というものでもない。実際に会津若松の飯盛山にはおなじ構造の『さざえ...
星の塔
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商品説明
螺旋(らせん)が屋上まで続き、今度はその道と入れ子のような下りの螺旋に変わる。珍しい造りだが世の中に皆無というものでもない。実際に会津若松の飯盛山にはおなじ構造の『さざえ堂』と呼ばれる塔が現存している。──(本文より) 山奥の村の古い時計塔、そこに住む古風な令嬢に隠された秘密をめぐる表題作ほか、「寝るなの座敷」「花嫁」「子をとろ子とろ」「蛍の女」「猫屋敷」「首継ぎ御寮」と、現代に甦る東北地方の怖くて甘美で不思議な七つの話。
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ファンタジックで、なつかしい風情の遠野物語風怪異譚
2004/04/15 07:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:風(KAZE) - この投稿者のレビュー一覧を見る
東北地方の伝承や昔話に現代の怪異をからめた話が7つ。
一番気に入った話は、おしまいの表題作「星の塔」でした。
読み始めて、陸奥A子さんのマンガでこういう話があったっけなあと
思い出しました。
タイムトラベルのテーマをファンタジックに描いた作品。
舞台設定、幻想的な景色の美しさ、素敵なラストシーンと、
読み心のツボをこちょこちょとくすぐってくれてグー。
表題作以外では、「寝るなの座敷」と「子をとろ子とろ」の話も
なかなかいい味わい。どちらもラストの演出がファンタジックで、
話のなつかしさ、やわらかさ、切なさがいい感じでした。
ぞっとする恐さっていうより、なつかしさを帯びた怪異譚みたいな
そんな味わい。
話の雰囲気として、妙に心惹かれる優しい風情がありました。