怒らなすぎる日本人
2016/04/14 20:44
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投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
私のバイブルです。
在日朝鮮人として幼い頃から国籍差別や女性差別、差別に次ぐ差別を味わい、マイノリティとしての負けん気で戦ってきた方。
・自分より小さい者、弱い者は何があっても守る。
・女ということでバカにされてはいけない。
・経済が弱肉強食の資本主義であるならば、政治はどんなことがあっても弱者救済でなければならない。
・学問とは、学ぶことのできなかった者のために、何ができるのかを学ぶことだ。
・暴力では決して物事を解決することができない。
などが彼女の怒りの基準として挙げられる。
"個人で生き抜いているものはブレない。
どんなことがあってもだ。"
・自分を強いと感じる(自信)×怒り=願望
・自分を弱いと感じる×怒り=絶望
強い者は弱い者のためにも怒らなければいけない。
強く自信があるものの役目ですよね。
私は幼い頃から昭和の頑固オヤジのように怒ってばかりで、
何かおかしいのではないか、怒りが自分のアイデンティティでいいのかと悩んでいた。
明らかに怒りは場の空気を乱すし、歓迎されている気がしない。
だがやはり大切な感情だった。
世の不正を国民が怒らずに誰が怒るの?
これから周囲を驚かせるほど怒っていくでしょう。。
辛淑玉さんありがとうございます。
私たちはもっと怒っていい
2022/02/27 16:23
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
明らかに理不尽なことに対してはすぐに声が上げられるかもしれないが、世の中ね不条理や違和感を私たちは胸の中に押し込めていないだろうか。
もっと怒っていい、そう気づかせてくれる1冊。若い世代の人たちにぜひ読んでほしい。
きわめて高い志をもつ人
2006/01/07 21:23
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投稿者:喜八 - この投稿者のレビュー一覧を見る
辛淑玉(しんすご)さん、1959年東京生まれ。在日コリアン3世。「頑張る」という日本語は大嫌いだと、繰り返して発言されています。その姿勢には怨念さえ感じさせるほどです。
小学校低学年にしてすでに牛乳や新聞の配達をして家計を助けていました。その後も猛烈に働き続け、26歳で人材育成コンサルタント会社「香科社」を設立しました。現在同社代表。
思ったことをはっきりと発言するため、敵が多い人でもあります。ウェブでバッシングを受けることではナンバー1だと聞きました。また脅迫電話を受けるなどは日常茶飯事とか。しかし、それらの攻撃に決してひるむことのないファイターです。
図抜けた能力と馬力の持ち主である辛さんがビジネスだけに専念するのなら、目も眩むような大成功を収めることも夢ではないでしょう。それなのに多くの人にとって耳が痛くなる発言を続け、結果として憎まれることも少なくない。
あえて損を覚悟で闘い続ける辛淑玉さん。その目指すところは・・・、あらゆる人が、国籍、民族、出身地、性別、障害のあるなし、などによって差別されることなく、平和に暮らすことができる社会を築くこと。
きわめて高い志をもつ人だと思います。
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私のバイブル(笑)関係をこじらせることなく指摘する方法や、指摘をすんなりうけいれる心構えや方法が書かれている。私的には最後に「参加型デモ」の開催までの話がおもしろかった。
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説得力のある良書である。「怒る」ことは「私が私として生きる」ために必要であることが説明されている。また効果的に「怒る」ための方法が示されており、その具体的な記述が役に立った。特に心に残ったことは、「自己肯定できること」の重要性である。それができるかできないかで、「怒り」は「願望」にもなるし「絶望」にもなるとの著者主張に同意できた。「怒る」ことを学ぶことで、自我確立の重要性を再認識できたことは収穫だった。
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怒りとは負の概念ではなく、人間性回復の第一歩であり、それを正しく表現することがより良い人間関係、社会を築いていく。という人間の本質を照らしてくれる本。在日朝鮮人であるからこその視点が、今の日本の社会に足りないことを教えてくれる。
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たんたんと述べる著者自身の体験にも驚いたが、その潔さにも驚かされた。
個人として生きること、そして「強さ」とは何か。
いろいろ考えさせられました。
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ブックカバーには,次のように書かれています。
うまく怒れないという悩みは意外に多い。だが,怒りは,
生きる力にも,人間関係を変えていくきっかけにもなる。
どうすれば,怒りの感情を効果的に相手に伝えられるのか。
社会への怒りは,どう表現すればいいのか。怒り上手を自
認する著者が,怒りを封じ込めようとする日本社会の歪み
を指摘しながら,怒りの素を取り除く方法を伝授する。
辛淑玉さんは以前福山市に講演に来られ,その時に講演を聞いたこともあり,親近感を持っています。
また,前回講演を聞いた後にメールをお送りしたら,早速レスをしていただ来ました。それだけに,辛さんの話には関心がありました。
この本はたまたま本屋で見つけたものです。辛さんは女性であること,朝鮮人であることにまつわる差別や不適切な対応などを中心に「怒り」のことを書かれています。
私は,読みながら精神障害を持つ当事者に対する差別のことを考えていました。ソーシャルワークの背景には本人の力ではどうにもならないことに対する「怒り」が必要であると思います。その怒りをどのように表現するのかということについて非常に分かりやすく書かれています。
「怒り」の表現については,アサーティブとは書かれていませんが,まさに同じ方法ですね。ソーシャルワーカーとしても,怒りの方法を知っておくことが重要であると再確認した本です。
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何ともまとまりのない本。つーかタイトル詐欺。
タイトルに沿った方法論(ノウハウ?)を展開しているのは4、5章くらいなもの。
いちいち突っ込むのが面倒なくらい取り止めがないのだが、とにかく「誰に向けて書いているのか」「何を一番伝えたいのか」が章によっててんでんばらばら。
本書において著者は繰り返し「相手に意思を伝えること」が重要だと説いているが、著者自身この項目をちっとも守れていないのは失笑もの。
ただまあ、著者の主張を個別に見れば役に立つ部分もあったので、星二つで。
単なるエッセー集として出版していれば、もうちょい評価できたんだが、読者の期待をあえて裏切るようなタイトルはやめてほしい。
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久しぶりに辛 淑玉。久しぶりに社会の矛盾を聴いて、あぁ、世の中ってほんとにいけてない!そして、怒ることは大切だな。と思う。お互いのために、人と人との関係のために、社会と自分の関係のために。そして自分のために。自分を取り返したいと思うから、怒る。わかってほしいから怒る。あぁ、泣きながら、怒ったな。と思い返し、あぁ、わかってもらいたかったんだな。と、ちょっと郷愁。責任をもって生きなければ、怒ることすら出来ない。自分に起こることさえ、当事者としていられない。そんな世の中だと思う。だけど私は、自分のことを自分のことと責任を持って怒れる、そんな人間になりたい。
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民族に対する差別、儒教が規定する制度のもとで男性が優遇されても女性は後塵を配する生き方を強要された幼、少、青年時代を振り返り、マイノリティの存在を認めず、均質ぶりを示そうとする社会に憤る。
生きるなかで怒りのたいせつさを提案しながら、巧みに生きる術を示す。他方で、社会の不正義に、かつて繰り返されたデモンストレーションの無意味さ、形式に堕している姿をつき、繋ぎ合う市民のイベント参加で抵抗勢力を構築する取組みの有効性を説く。
私憤を私的怒りにとどめず、公憤に組み立ててゆく組織力に注目。自ら学ぶことを、学ぶことのできない人たちに、なにを教えることが可能かを考えることにある、とする。
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うまく怒れないという悩みは意外に多い。だが、怒りは、生きる力にも、人間関係を変えていくきっかけにもなる。どうすれば、怒りの感情を効果的に相手に伝えられるのか。社会への怒りは、どう表現すればいいのか。怒り上手を自認する著者が、怒りを封じ込めようとする日本社会の歪みを指摘しながら、怒りの素を取り除く方法を伝授する。----------怒り”とは人間関係を悪くするのではなくもっと良くするためのモノ。怒るコトは決していけないコトなんかではないのです。怒りが問題解決に繋がるのです。…そんなコトをこの本を読んで学びました。しかし同じ怒るにしても怒り方には様々あります。ただ怒鳴り散らすだけではちっとも効果はないのですよ。自分の怒り方や相手への対処の仕方も詳しく書いてあるので一読されてみてはいかがでしょうか?辛さんの講演会でご本人を見ましたが言いたいコトをきちんと言える方なんだなと思いました。「私たちは微力だけど無力ではない」という言葉が心に残っています。
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辛淑玉さんが、現代日本人の「怒り下手」を指摘。
「怒り下手」の原因からその弊害、解消方法まで書かれてます。
なんとなく感情を抑制するのがくせになってしまった人、怒りたくてもどうしたらいいのか分からなくて途方に暮れてしまう人にはオススメです。
かくいう自分もけっこうそういうタイプなので、参考になりました!
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辛さんの本ではこっちが最初に読んだやつかなー。
講演(講義)きいて、それがあまりに強烈で、翌日かなんかに即効買って読んだ記憶があるなぁ
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「怒る」は、言葉で自分の感情を表現すること。
「怒る」は、人間関係を築き、つなぐためにするもの。
相手に正当に怒りを伝えることは大切なことだ。
私はこの本に書いてあることをシェアリングで実践しようと思い、
ルームメイトにも読んでもらった。
「怒る」は対話の回路の一つなのだろう。