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ささみさん@がんばらない2(イラスト簡略版)
がんばらない、私。でも、少し泣いていい?引きこもりをやめ、学校に通うようになったささみさん。でも、がんばりたいのに、がんばり方がわからないよ……。『最高神のちから』を持っ...
ささみさん@がんばらない2(イラスト簡略版)
ささみさん@がんばらない2
ささみさん@がんばらない 2 (ガガガ文庫)
商品説明
がんばらない、私。でも、少し泣いていい?
引きこもりをやめ、学校に通うようになったささみさん。でも、がんばりたいのに、がんばり方がわからないよ……。
『最高神のちから』を持っているはずなのに「普通の暮らし」と「友達の作りかた」がわからない。そんな社会不適合体質なささみさんに愛を暴走させるお兄ちゃん、そして美少女三姉妹は相変わらずセクハラ&キャッキャ☆ウフフでラブコメ中。
外に出たささみさんが出会った世界は美しくも、残酷だった――。でも、もしも願いが叶うなら、神様――。誰かが誰かのために祈るとき……きっと、わたしたちは、ひとりぼっちじゃない。
可笑しくて、ときどき涙。エロスあり友情ありバトルありのシリーズ(2)巻。
『狂乱家族日記』『アンダカの改造学』などで、数々の新人賞を同じ受賞した作家・日日日が送る。日本神話をモチーフにし、「非日常」な日常を描く人気シリーズ、続刊中。
※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。
著者紹介
日日日 (著)
- 略歴
- 1986年生まれ。小説家。高校在学時に5つの賞を受賞しデビュー。2010年、「ビスケット・フランケンシュタイン」で第9回Sense of Gender賞大賞を受賞。
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紙の本
影響を受けたり与えたりするのが『人間』の世界
2010/06/17 23:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
引きこもりから脱却し、高校にも通い始める鎖々美さんだが、これまでの悠々自適な生活に変化が訪れ、社会と接することで初めて経験する諸々のこと、特に人付き合いの難しさを痛感することとなる。普通に暮らしている人には何でもないことでも鎖々美さんには驚異となる「影響」について描かれている。しかし、影響を受けたり迷惑がられたりするような、思い通りにいかない局面に負けて押し潰されるばかりではなく、逆に影響を与え、時に人を幸せにもすることを同時に示すのが作者の巧いところ。【第二部 ヤタノカガミ】で描かれた『友達』の件は、作中でつるぎが発したように『青臭い』のかもしれないが、人と人との実に素晴らしい関わり合いだった。迷惑を掛けたり掛けられたり、そして報いたり報われたりするのが友達関係の真髄なのであろう。しかし、ここで胸を熱くさせておきながら、【第一部 ホデリトホヲリ】を経て【第三部 ヨモツヘグリ】で鎖々美さんと月読神社、すなわち、この親子の「その後」を描いて暗澹たる思いを抱かせるのもまた作者の意地悪なところ。普段は正義として扱われることの多い「神々(のような力)を制御する人間」を敵に回す展開に秀逸なものを感じさせながら、しかし、どうしても相対しなければならない存在として出てきてしまうジレンマに何とも言えない憐憫を感じてしまう。言ってしまえば「跡を継がせたい親に拒否する子」なのだが、全く以て恣意的かつ独善的だった“一応のラスボス”に対して、僅かばかりでも親の情愛を見せつつ、鎖々美さんにも思うところのあった“真のラスボス”とのやり取りには胸の詰まるところがあった。特に双方の言い分が、双方の立場において正当なだけに辛い。皮肉にも『神々』に関する事柄がある程度見えてきたので、今後は鎖々美さんの言動とたまの存在が大きく関わってくるような気がする。
紙の本
がんばった結果の苦しさ
2010/04/18 08:47
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
「最高神のちから」を持ったまま、ふつうの女子高生として生きようとがんばるささみさん。でも、それは彼女の願いをかなえる方向で、周辺を勝手に改変するように動くので、思うようになるがゆえに思うままになりません。
そして、何となくうまくいっていたささみさんの生活を一気に覆す人物が登場。がんばった結果の苦しさに、ささみさんは何を選ぶのでしょう。
あとがきには作品のねらいや構成が説明されているので、先に読むと面白さが減ってしまうかもしれません。