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熊撃ち
著者 吉村昭 (著)
飢えに追いつめられて、つぎつぎと人を襲う熊。その熊をじっとねらう、村田銃をもった熊撃ちの名人。北海道千歳市では老婆や村娘が餌食となり、人々を震え上がらせていた。厳しい大自...
熊撃ち
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熊撃ち (ちくま文庫)
商品説明
飢えに追いつめられて、つぎつぎと人を襲う熊。その熊をじっとねらう、村田銃をもった熊撃ちの名人。北海道千歳市では老婆や村娘が餌食となり、人々を震え上がらせていた。厳しい大自然を背景に、人間と熊が繰り広げる生きていくための闘い。大自然の中で生きる人々の緊迫感と、自らを厳しく律しながら深い山へと分け入って行く誇り高い猟師たちの個性あふれる姿、そして野性の猛獣と原生林の迫力を、乾いた筆致で生き生きと追う。実際におきた七つの事件と実在する八人の熊撃ちを題材に、孤独で忍耐強い彼らの生きざまを描く連作短編集。
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吉村昭に嵌った最初の1冊
2015/08/10 03:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ももたろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
吉村昭という人の存在は知っていましたが、
読んだことはありませんでした。
当時、動物ものが好きで、その関係からこの本にたどり着きました。
他の作者の本とは明らかに違う真実味、客観性、臨場感にすっかり度肝を抜かれて、
何度も読み返しました。
そして、すぐ次には「羆嵐」を読み、
以後、吉村昭の本ばかり続けて読み、
すっかり戦争や医学や山の通になってしまったほどです。
今でも、大好きな作者です。
亡くなったのが本当に惜しいことです。
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熊と熊撃ちの緊迫感あふれる対決
2015/08/31 14:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の熊はちょっと怖いがどこかユーモラスである。しかし、登場する7つの事件のヒグマ(一件だけ本州のツキノワグマだが)は日本でただ一種の猛獣だけあって、いずれも恐ろしくでかく凶暴で強く、人間を襲っては食ってしまう(そういえば表紙の熊も赤いが血の色なのかもしれない)。そんなモンスターを仕留めるのを家業とする8人の猟師=熊撃ちの孤高の姿を描いた短編集である。熊と熊撃ちの対決シーンはいずれも一瞬の差で勝負が決まる緊迫感を見事に描いて読みごたえがあるし、熊撃ちの普段の姿を述べた部分も味があった。