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重力と恩寵
著者 シモーヌ・ヴェイユ (著) , 田辺保 (訳)
「重力」に似たものから、どうして免れればよいのか?――ただ「恩寵」によって、である。「恩寵は満たすものである。だが、恩寵をむかえ入れる真空のあるところにしか入っていけない...
重力と恩寵
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重力と恩寵 (ちくま学芸文庫)
商品説明
「重力」に似たものから、どうして免れればよいのか?――ただ「恩寵」によって、である。「恩寵は満たすものである。だが、恩寵をむかえ入れる真空のあるところにしか入っていけない」「そのまえに、すべてをもぎ取られることが必要である。何かしら絶望的なことが生じなければならない」。真空状態にまで、すべてをはぎとられて神を待つ。苛烈な自己無化の意思に貫かれた独自の思索と、自らに妥協をゆるさぬ実践行為で知られる著者が第二次大戦下に流浪の地で書きとめた断想集。歿後に刊行され、世界に大反響を巻き起こした処女作。
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比喩による宗教的告白と言動の考察
2018/05/12 14:02
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書はヴェイユの代表作であるが、「重力」と「恩寵」は本文を読んでようやく理解できるメタファーであり、キリスト教の考えを軸にしながら、自身の考えを断片的に述べる形式で書かれた作品である。
章のタイトルは異なるけれども、似たようなことを述べていたり、重複する箇所がしばしばあるので、あまり情報量としては得られるものは少ないと思われる。
ヴェイユの思想を知るために最初に読む書籍としては、読みやすく、その意味では評価できるが、評者としてはあまり興味深い箇所はないと思われる。