読割 50
電子書籍
貧乏サヴァラン
家事がまるきりダメな茉莉のたった一つの例外が料理。父森鴎外が留学先で覚えたドイツの下宿屋料理と生まれ育った東京の家庭料理を出自に、ブリア・サヴァランばりに食べ続ける。オム...
貧乏サヴァラン
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
貧乏サヴァラン (ちくま文庫)
商品説明
家事がまるきりダメな茉莉のたった一つの例外が料理。父森鴎外が留学先で覚えたドイツの下宿屋料理と生まれ育った東京の家庭料理を出自に、ブリア・サヴァランばりに食べ続ける。オムレット、ボルドオ風茸料理、白魚、独活、柱の清汁……。得意料理をとくとくと語る食いしん坊エッセイにして、精神の貴族の貴重さを述べ贅沢を愛する心を説いてやまぬ芸術談義という自在さ。江戸っ子らしい口とパリジェンヌの舌に奏でられ、どのページからも芳醇な香りがたちのぼるマリア流『美味礼賛』。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
おもしろくて美しい
2001/02/03 15:49
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミオメロディ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかくおもしろい森茉莉のエッセイの中でも、食べ物の話はことに気が利いている。口では言いがたいので、引用しまくりたくなるが、それもムダなので、とにかく、レトロなカフェに行くより、森茉莉を読む、これに尽きます。英国産のビスケットと風月堂のシュウクリイムを食べながら…。
紙の本
美学ある美食の世界
2002/06/29 10:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カズイ・ヤナギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
森茉莉のエッセイの入門としてまずこれから読むと良いのでは。
美味しいもの、といってもいわゆる『美食』というのではないのだが、食べ物にも美学を求める森茉莉の哲学が其処此処に生きている。
かといって難しく書くわけでもなく、ユーモアたっぷりでちらちらと読むのにも最適。
そしてなんと言っても日本語の美しさも。
しかしだからこそこの文章は著者にしか書けない物である。
文章の美しさと出てくる美味しい物たちをじっくりと味わいながら読みましょう。
紙の本
困窮をネタに
2020/07/29 16:44
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治を代表する文豪の娘らしく、食べるものはハイカラです。長らくの無職と極貧生活をネタに、エッセイストとして成功する逞しさが溢れています。
紙の本
和食もチョコレートもジンも嗜む貪欲さ
2023/06/21 10:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
暮らしと食に対する独特な価値観が感じられるエッセイ。原稿が書けなくても、父親の著作を売るほど貧しくても、おいしいものさえ食べられればどうにかなるっていう生き方が滅茶苦茶だけど読んでて楽しい。和食もチョコレートもジンも嗜む貪欲さもあって読んでて清々しい。