双頭の蛇
著者 今邑 彩
編集者、喜屋武蛍子の元恋人で調査員の伊達が、信州・日の本村へ調査に出かけたまま行方不明になった。伊達の妻によれば、彼はこの村の寺に二泊した後、村長の車で長野駅まで送っても...
双頭の蛇
商品説明
編集者、喜屋武蛍子の元恋人で調査員の伊達が、信州・日の本村へ調査に出かけたまま行方不明になった。伊達の妻によれば、彼はこの村の寺に二泊した後、村長の車で長野駅まで送ってもらったという。蛍子は村を訪ねるが、伊達が所持していたライターが沼の近くに落ちていたということ以外、手がかりは見つからなかった。蛍子の奔走をよそに、日の本村では七年に一度の大祭に向けて準備が進んでいた。
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シリーズ三作目
2023/01/26 13:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
神話や伝記に関する部分は相変わらず面倒くさいが、神紋を持つ者がまた新たに一人加わったことで大神祭がどうなるのか期待せずにはいられない展開。でも探偵の伊達はどうなってしまったのか結局不明
謎は解かれつつある
2003/01/19 00:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MIYAKO - この投稿者のレビュー一覧を見る
『蛇神』のシリーズ3作目。だんだんと日の本村の謎が明るみに出てきたか?…という感じ。シリーズ2作目の『翼ある蛇』に出てきた武と日美香の接近。渦巻く運命はいかに? 次回作が楽しみだ。しかし、日美香はいづれ死んでしまいそうだ。武と対になるのは日呂だろうと私は予想を立てている。大きな運命の中では、賢く策略を練る日美香みたいな人よりも、自然体に大らかな日呂のような人の方が、生き残る確率が高いからだ。私が思うに、色んな事を頭の中で考えていたら、そちらに気をとられて他が見えなくなるし、生きるために自然と備わっている第六感が働かなくなり、リズムが狂うのではないだろうか? しかし、自分の居場所を保つ為に、人はジタバタするものだ。居場所が無くなれば、また次の違う居場所がどこかにあるはずだと思っても、人は慣れ親しみ、もしくは人を押しのけ、勝ち取ったものに執着するものである。日美香だけではない。誰もが思うことだ。
でも、居場所ってなんだろう?
皆、居場所を求めている。
学校や会社、家の中でさえ。
その為に、相手を落とし入れようとしたり、そこまで意識しなくてもなんらかの手段を使って自分の居場所を死守している。
安心したいから、孤立したくないから、認められたいから、人は居場所を求める。
それは生き物にとって当たり前のことなのかもしれない。
動物でも縄張り争いは必ずある。
居場所…心の安らげる場所。
本当に心安らげるのはどんな所なのだろう。
日美香は、それを見つけられるのだろうか?
さて、この『蛇神』シリーズは独特の世界観を持っているので、もし、この作品から読もうと思われている方がいらしたら、ぜひとも初めの『蛇神』から読む事をお勧めする。話の流れはもちろん、この世界観に背筋がゾクゾクし、ストーリーにワクワクする事間違いなしだ。