秘めた絆
著者 夏樹静子 (著)
結婚13年目。平穏な日々をおくる野々村珠子のもとに、突然、夫・康平の秘書の薫が訪れた。康平の子を身籠もり、産みたいと告げる。半年後、皮肉にも珠子自身も妊娠していることを知...
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商品説明
結婚13年目。平穏な日々をおくる野々村珠子のもとに、突然、夫・康平の秘書の薫が訪れた。康平の子を身籠もり、産みたいと告げる。半年後、皮肉にも珠子自身も妊娠していることを知る。同時に2人の後継者を得て驚喜する夫。だが、5年余りの奇妙な共存生活の中で、夫はある疑惑を抱く。戦慄を覚える珠子が守り抜いた愛とは……。
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男と女のすれ違いは、永遠のテーマかも。
2002/01/08 02:48
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投稿者:山村まひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
結婚後13年間、子宝に恵まれなかった珠子が、35歳にしてようやく母親に。しかし、その一人息子の純一は、夫の子どもではないかもしれない…。そして、夫と愛人の薫の間には純一と数ヶ月しか歳の変わらない男の子・暁が。夫は、自分に似ていない息子に冷たくあたり、暁に気持ちを移してしまっている。悩む珠子に夫の言葉が追い討ちをかける。「血液型による親子鑑定をしよう」と。はたして、純一は夫の血をひいているのか。そして、珠子はこの窮地をどう逃れるのか…。
表題作の他に短編「すれ違った面影」を収録しているのですが、どちらも男と女のすれ違った心を描いています。
愛人だの、浮気でできた子どもだのというのは、ミステリーでは比較的よく登場するアイテム、ではあるんだけれど、どういう経過で、どんな結末に持ってゆくかは、作家によってかなり違うし、それが作家の個性というもの。この作品の結末は、その点、かなり私好みでした。