電子書籍
『鬼龍』シリーズとのコラボ
2022/11/29 08:49
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第3巻の『パラレル』では、先行2作ほど視点が分散しておらず、『パラレル』のタイトルに相応しく、碓氷弘一側と『鬼龍』シリーズの白黒コンビ祈祷師+富田刑事側の2本立てでストーリーが進行します。途中から両方のストリングが合流して一気に事件の確信に迫るパターンは他の作品にもあったかな、という感じです。
非行少年たちが次々と見事な手際で殺されていく連続殺人事件で、鬼龍が登場する以上、犯人たちは「亡者」にされてしまっており、「親亡者」を探すことになるのが大筋パターンとなります。
そこに碓氷・高木コンビの武闘家の線からのアプローチが絡んでいきます。
紙の本
看板に偽りあり(その2)
2015/03/14 21:22
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投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は今野敏の警察小説のうち、碓氷部長刑事のシリーズである。しかし、大失敗であった。祓師、転生、空手、役小角、整体師、亡者などが事件に絡んでくるという荒唐無稽なストーリーと登場人物である。肝腎の碓氷部長刑事の出番はほとんどない。これが碓氷シリーズなのだろうか?
荒唐無稽と言うよりも、今野の作品でおなじみのキャラクターが碓氷シリーズを乗っ取ったといっても良いかもしれない。そうであれば、本書は碓氷部長刑事のシリーズから除外した方が適切であるし、読者を惑わせることもない。それぞれ今野の別の作品でシリーズになっているキャラクターが登場しているのだから、そう考えた方が当たりである。
今野は武道にも強い関心がある。祓師、転生が出てきたところで、武道である。案の定後半では武道家同士の試合?が行われた。今野はこれが書きたかったのだ。もう見え見えである。
想像するに、当初はたしかに碓氷シリーズを書く事にしていた。しかし、どうも良いアイデアが浮かばない。それでも原稿用紙の枚数は稼がなければならない。そうこうしているうちに、自分の趣味であるテーマが頭に浮かんでくる。それを書き始めていると結構警察小説のストーリーと結びつけることができた。
しかし、登場する警察官は捜査一課の碓氷以外ばかりが活躍する。これはいけないと思ったのか、突然碓氷が登場するが、そこまでで出番は何もない。それで帳尻を合わせたものと考えては如何か。それなら、無理に碓氷シリーズにすることはなかった。碓氷にはもっと持ち味が発揮できる場を与えてやればよかったと思う。
やはり、「看板に偽りあり」である。どこかで埋め合わせをして欲しいものだ。エチュードなどはその一つかもしれない。こういう作品とのギャップが大きすぎるのはいただけない。看板は正しいものをかけて欲しい。
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「パラレル」というのは、連続(シリーズ)犯の対語として、本作の事件を象徴してるようですが、4つのシリーズ作の主役が揃って登場するという「パラレル」でもあるようで、なんともサービス精神にあふれた作品でした。
2006/10/2
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今野敏作品に出てくるいくつかのキャラクターたちが一堂に会する顔見世興業的なストーリー。激増する少年犯罪と、それに怒る大人たち、荒れる少年と大人たちの戦争……とありますが、その割には原因を亡者に求めたため、ちょっと押しが弱いようにも思えました。あと欲を言えばここまでやるのなら陣内平吉や聖拳伝説の主人公や犬神族の拳、拳鬼伝の主人公も出してほしかった。
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今野敏の「隠蔽捜査」よりも前の作品。
樋口シリーズも好きだし、STシリーズも評判が良いので、楽しみにしていたのですが・・・
オカルト色が強く、イマイチでした。
刑事や警察官僚の心理描写を描いた作品の方が、この作家の良さが出るのかも。
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横浜・池袋・下高井戸で非行少年の三人組が次々と殺された。死体には、殴られた跡がほとんどなく一瞬にして殺されたと思われる。単独犯なのか模造犯なのか?
警察は、連続殺人として調べはじめるのだが、手がかりが掴めないが、数人の刑事たちが別の視点から動き始める。
この小説は、今野敏がこの本の前に書いてきた登場人物を集めて共同で事件を解決する本です。
と、言う事は主人公がいっぱいなのです。警察の人物・お祓い師・オズヌ・拳法の達人など勢揃いです。
この本の前の作品を読んでないので、キャラが解りずらかったです
でも、なかなかよかったかな?
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これもちょっと霊とかテレパシーとかそういうのがかってるんだよね・・
少年の暴走族とかを狙った犯罪が3件立て続けに起こる。
それをたどっていくと、なんかもともと辛い過去をもった女の子の気持ちが身体を通じて乗り移ってく。。。
そういう祈祷師とかそういうのが出てくるからなかなかしっくりこないけど。警察の複雑さとかわかった。
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刑事ものということで期待したものの、不思議な力を操れる人が出てきた時点で「何でもアリじゃん」と興ざめ。好みの問題だけど。
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2010/7/7 Amazonより届く
2010/7/21~7/22
横浜、池袋、下高井戸と連続して不良少年達が殺される。手口から犯人は武道の達人と推測される。鬼龍らは亡者の仕業と見て追跡を開始する。いったい親亡者は誰なのか。富野のみならず、4つのシリーズの登場人物がオールスターキャストで登場する大サービス作品。
鬼龍光一シリーズのからみで購入したが、上述のように4つのシリーズの登場人物が入り乱れて登場する。もちろん未読であっても十分楽しめるが、シリーズを読んでいれば、よりいっそう楽しめること請け合い。ということで、過去作品の未購入品を大量に注文してしまった。
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今野敏ファンとしてはとても嬉しい作品。武道系の美崎照人シリーズは未読だが、十分にパラレルっぷりを楽しめた。特に鬼龍好きな私なので、彼とオズヌが顔を合わせる場面はちょっとドキドキ。タイトルの意味が、4つのシリーズの融合作品だからというだけでなく、ストーリーにも関係していたところも憎い演出。シリーズをたくさん持っている著者だけに、他のシリーズの融合も読んでみたいな。
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ストーリー的には伝奇ロマンやバイオレンスノベル的世界なのだが、実質ほとんど登場人物たちの会話が延々と続くだけ。「亡者」もディテールが乏しく、いったい何なのか今いち分からない。
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特異な連続(?)殺人事件を追う刑事たちと、これを支える個性豊かな面々が活躍するストーリー。読み始めは、古武道や伝奇が入り混じり馴染みにくい印象でしたが、いつの間にやらすんなりと物語世界に入ってしまい、あっという間に読了してしまいました。脇を固める個性豊かな面々は、それぞれ今野作品の主人公格の人たちなのですね。そのあたりは未読なので、存じ上げてなかったのですが。これだけの多くの主役級人物を登場させつつも、きれいにストーリーをまとめあげてしまう手腕は、さすが名手というかんじです。非現実的な内容のはずなのに、なぜか納得させられてしまう・・・。
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面白かった!
「蓬莱」の後やから、かなりビクビクしたけど
なかなか。今野敏は「触発」流れの本が面白い。
最後があっけな~い感じはしたけど、事件もの
なんてそんなもんなんかな…って。
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2013年6月3日読了。図書館の「リサイクル本コーナー」にてゲットして読んでみた。解説によると「警察、伝奇、武道、アクション…。今野敏がこれまで書き続けたジャンルを融合した、珠玉のエンターテインメント。」とあり、警察小説ばかり専門に書く人なのかと思っていたが、筆者の各種小説シリーズの主人公たちが勢ぞろいするオールスターキャスト作品であるらしい。意外。そういうフェスティバル小説の宿命か、この本単体ではそれぞれの人物たちの魅力を掘り下げるにはいたらず、ストーリー自体も特に驚き・サスペンスを感じるようなものではなく、ちょっと残念だった。
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碓氷刑事シリーズ。3作目。
なにかに似ていると思ったら、義闘シリーズ。
整体師と刑事と武闘家が出てくるから。
だけど、これはプラスちょっとだけカルトチック。
そっちはあんまり得意じゃないから少し醒め気味になるところもあったかな。
一つ遅まきながら嬉しい発見をしたのは、シリーズが違っても今野さんの作品は警視庁の課長や管理官は同じ人が登場してるってことだ!田端課長。ああ、ここでもよき上司^^