ファウスト ─まんがで読破─
著者 ゲーテ , バラエティ・アートワークス
宇宙の真理、生命の神秘とは?ファウスト博士は人類究極の謎に挑み、学問を究め尽くしたが、ついにその解答を見出せずに人生に絶望する。そこへ悪魔メフィストが現れ問いかける。「人...
ファウスト ─まんがで読破─
商品説明
宇宙の真理、生命の神秘とは?
ファウスト博士は人類究極の謎に挑み、学問を究め尽くしたが、ついにその解答を見出せずに人生に絶望する。そこへ悪魔メフィストが現れ問いかける。「人生をやり直したくないか?」 ……魂とひきかえに若返ったファウストの新たな人生が始まる。偉大な文豪ゲーテがその生涯をかけて描いた代表作を漫画化!
ゲーテ(1749~1832)
ドイツ・フランクフルト出身。詩人・小説家・劇作家。さらに科学や哲学、政治の分野でも活躍した。特に文学においては数々の名作を残し、今なお世界中の芸術家や思想家たちに影響を与え続けている。その他の著作に『若きウェルテルの悩み』『色彩論』など。
目次
- 黎明
- 悲劇
- 世界
- 夜更け
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人は人が生み出したものを怖がり、貶める奇妙な動物だ。
2009/07/27 20:39
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あがさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫版の「ファウスト」を読む前に、概略でも知っておこうと思って、まんがで読破シリーズの「ファウスト」を手にした。
なるほど、こんな物語だったのか...。
まんがになっているためだと思うが、それほど哲学的な部分というのは感じられない。逆に俗っぽい感じだ。ファウストが実に人間的だと感じた。
神と悪魔。
確かに人間が作り出したものである。
自分たちで作り上げたものが原因で争いを起こす。
人間とは、それほど愚かなもの。
現代の争いは、もっと醜い。
欲・利害が絡みあって、さらに愚かしい。
あらゆる学問を究めることなど、人間にできるものだろうか。
「学問」自体を作り上げているのが人間なのだから、どこかで限界を決めてしまえば可能なのだろう。自分は「○○学」を極めたと思う者は、自分でその限界を決めてしまっているのではないだろうか。
様々な学問は、本当に極めようとすればするほど、自分の無力さを感じる、あるいは自分はまだまだ極めきれないと感じるものなのではないか。無限の可能性が世界には溢れているのだろうと思う。
哲学・法学・神学・医学。これらを極めても、自分自身が満たされなければ、何もならない。
何も極めていなくても、自分自身が満たされていると感じているのであれば、それは素晴らしいことだと思う。
ファウストは、正しい道を選んだのだろうか...。
===============
私はこのまんがの原書を読んでいない。解説書等の類も読んでいない。私の本書に対する知識は、このまんがに描かれていることのみである。なので、全然筋違いな解釈をしている可能性もある。
もし、この作品についてよい解説等があるのならば読んでみたいとは思う。
また、原書を読んでいないため、漫画との比較ができず、★による評価はできないと判断した