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鯨の絵巻
著者 吉村昭 (著)
紀州太地に三百年の歴史を持つ鯨組で、網とり漁法の最後の筆頭刃刺を務めた男の生涯をたどり、海の男たちの勇壮華麗な鯨との闘いと、滅びゆく古式捕鯨にしか生きる場を持たない者の悲...
鯨の絵巻
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鯨の絵巻 (新潮文庫)
商品説明
紀州太地に三百年の歴史を持つ鯨組で、網とり漁法の最後の筆頭刃刺を務めた男の生涯をたどり、海の男たちの勇壮華麗な鯨との闘いと、滅びゆく古式捕鯨にしか生きる場を持たない者の悲哀を鮮やかに浮かび上がらせた「鯨の絵巻」。教職を剥奪され、奄美大島の夜の山地に青白い鱗の輝きを追うハブ捕獲人を描く「光る鱗」ほか、「紫色幻影」「おみくじ」「緑藻の匂い」を収録した、動物を相手に生活を営む人間たちの哀歓をさぐる短編集。
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紙の本
動物と生き、戦う男たちを描く短編小説集
2019/11/11 00:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニック - この投稿者のレビュー一覧を見る
動物と生き、戦う男たちを描いた短編小説集。表題作は明治期に生きた一捕鯨漁師の生涯を記す。江戸時代から行われてきた古式捕鯨の様子を克明に描写、その後の漁法の変化など、時代とともに移り変わる漁師の人生を描く。
紙の本
圧巻の筆致
2016/10/02 17:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
迫力あったのはやはり「鯨の絵巻」明治時代の捕鯨に挑む男達の物語。時代はうつろい近代的な手法においやられる様を生き生きとそして追悼の気持ちを込め書かれていると感じた。過去の産物になりつつある伝統の捕鯨ということできっと「絵巻」なんだろう。幽玄な物語。ハブ捕獲人を題材にした「光る鱗」。半分世捨て人の主人公が、戯れに山へやってきた都会人にハブ捕りを教える様がなかなか面白かった。ヤマガラにうつつを抜かしすぎて、嫁に逃げられる「おみくじ」、どはまりしてる趣味を持つ人は同じ趣味の人間と結婚した方がいいなあとつくづく。