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電子書籍
奇術探偵 曾我佳城全集 戯の巻
著者 泡坂妻夫 (著)
2001年度“このミス”第1位。華麗な手さばきで推理する曾我佳城(そがかじょう)が、魔術城に仕組んだ空前の奇想とは? 奇術を愛する佳城の夢は、古今東西の奇術道具を揃えたマ...
奇術探偵 曾我佳城全集 戯の巻
奇術探偵曾我佳城全集 戯の巻 (講談社文庫)
商品説明
2001年度“このミス”第1位。華麗な手さばきで推理する曾我佳城(そがかじょう)が、魔術城に仕組んだ空前の奇想とは? 奇術を愛する佳城の夢は、古今東西の奇術道具を揃えたマジシャン達の集う殿堂を作ることだった。魔術城落成の大舞台に佳城は、前代未聞の大トリックを仕掛けていた! そして、その正体が明かされる<戯の巻>(講談社文庫)。
目次
- ミダス王の奇跡
- 天井のとらんぷ
- 石になった人形
- 白いハンカチーフ
- 浮気な鍵
- シンブルの味
- とらんぷの歌
- だるまさんがころした
- 百魔術
- おしゃべり鏡
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紙の本
奇術と事件の様々なトリックに彩られた魔術城、ここに現る!
2005/04/13 15:28
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
人気絶頂の最中の結婚、そして惜しまれながら引退し、奇術界を去った「曾我佳城」という名の美貌の女マジシャンは、今や伝説となり語り継がれている。
引退後も彼女の周囲には多くの謎が集まり、そしてまるで手品のように解き明かしていく。
そんな彼女の夢は古今東西の奇術道具や資料を取り揃えた殿堂作り。完成間近の城を前に彼女が魅せた最後のトリックとは?
この作品は《秘の巻》と《戯の巻》の2巻から構成されています。前者が上巻に当たります。
どちらから読んでも大丈夫ですが、私は絶対に秘→戯の順に読むことをお勧めします。
泡坂さんの短編は個々に独立したお話ではありますが、シリーズ全体に一つのトリックが仕掛けられているからです。
曾我佳城シリーズも同様で、多少の前後はありますが、下巻に進むにつれ魔術城が徐々に完成に近付いていきます。また、佳城の弟子である串目匡一の成長も楽しみの一つです。
奇術素人の方でも問題なく世界観に入れますし、随所に登場する解説によって奇術について詳しくなれるというおまけ付きです。
また、「奇術」というと奇抜な物理的トリック中心かと思われがちですが、そんなことはなく、非常にシンプルかつ盲点を突いたトリックも多く、純粋なミステリとして楽しめます。
心理描写もお見事。時には登場人物と自分を重ね合わせて感情移入してしまうことも。
秘・戯合わせて22の短編が収録されていますが、私は特に戯の巻の「天井のとらんぷ」が好きです。
味のあるトリックも然ることながら、登場人物達の心理を的確に捉えているなぁと思います。
子供のイタズラから始まる謎なのですが、その現象が広まる過程、つまり「ブームの元は何処なのか」を追う過程が面白くって、ページを捲る手が止まりませんでした。
更に待ち受ける意外な真実、そして佳城の登場シーンはドラマのワンシーンのようでした。
電子書籍
ネタバレ
2022/04/21 07:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どら - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んだら大体結末察せられるかなという意味のネタバレありです
一番好きなのは「白いハンカチーフ」かな
「石になった人形」と最終章のタイトルで「なんとなくこうなりそう」って思った結末になってしまった
シリーズ初回連載当時から追いかけていた人はどう思ったんだろうか(今60歳前後!?)
曾我さんにそれほど惹かれなかったのは、曾我さんところどころ流されやすく見える気がしたからかも
面白くないというわけではないです。いろいろなパターンの作品が見ることができました
しかし、串目くんはかわいそうに…
それにしても講談社文庫さん、なぜ順序バラバラにかつどちらが上下巻かわかりにくい収録方法を選んだのか?こっち先に読んだら絶対にあきませんやん
こちらも2よりの☆3かな