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どらさんのレビュー一覧

投稿者:どら

48 件中 1 件~ 15 件を表示

電子書籍

「なんて話を考え付くんだ」の一言に尽きる(ネタバレ多め)

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

一見関係のない話が実はつながっていたというのはミステリーの手法の一つではあるが、今回は本当は関係なかったはずなのにつながってしまった結果起こった悲劇というべきか

今回も犯人はわりとそのまんまだなーと思いながら読んでいたが、そんなことが全く気にならなくなるくらい面白かった
次々と明かされる真相に「どうしてこんなことに…」と頭を抱えながら読み進めていった先に迎える衝撃の結末。という安い言葉でしか僕の語彙力では伝えることができないのが悔しいですが、みなさん読みましょう

あとやっと榎木津さんの魅力がわかりました(笑)

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電子書籍

電子書籍容疑者Xの献身

2023/09/29 09:53

献身とは

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湯川の推理は理想の石神像が前提の願望を根拠にしすぎのような気がするし、無償の愛と美化するにはあまりに冷たい部分もあるトリックだとおもったりもする
それでも一人の男のあまりにも壮絶な覚悟、そして数学的理論や確率だけでしか人をみていなかったことで訪れた悲劇的で美しい結末は美しかったなあ
 実写シリーズから入ったためかトリックもわかりやすかった いいものを読んだなあ

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電子書籍

電子書籍向日葵の咲かない夏

2023/08/11 09:16

意味がわかると…

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途中までは「なんだこいつは」「胸糞すぎて、かわいそうすぎて辛いんですけど」と思いながら読み続けていく
 すると徐々に違和感がたまっていき、6~7割ぐらい進んだところのある描写で登場人物に対する印象がどんどん変わっていく
 そして最後に明かされる衝撃の真相 そうだなあ「『この世界』でのルール」だとそういうことになるよなあ
 もう一度読み返すと新たな発見が次々あって倍面白い といってもしっかり読み込む気力はなかったのですが…
 いやあ、いい意味で「読むんじゃなかった!」

 なお最後の最後の仕掛けは1度読んだだけでは気づかず、しばらくたってから「あ、そうか、うわ~!」ってなった ほんの少しだけ救われたかのように見せかけてからの気持ち悪い結末だった

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電子書籍

電子書籍葉桜の季節に君を想うということ

2023/01/31 07:55

面白かった!

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あまりにも「ラストに大どんでん返しが!」「もう一度読み返すこと間違いなし!」って言われてるせいなのか、逆になんとなく思いついたことがわりと当たっていたというw

 それでも探偵小説として普通に読み応えあるし、ある事実にはとても驚かされた。作品全体への大きな仕掛けよりもこっちの方が作者さんの本命なんだろうなあ
 最後のちょっと説教くさい?感じも好きです。希望を持てる終わり方もグッドで、この作品に出合えて本当によかったなあ

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紙の本

紙の本マレー鉄道の謎

2022/09/27 07:50

ひたすら堅実

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マレーシアが舞台でも火村先生の論理の槍で犯人を刺すスタイルは変わらず
昔読んだときは地味にしか感じなかったけど、改めて見直すと英訳から真相を導き出す流れや、後味悪い最後の真相が明らかになっても、ラストの街の光景の描写で何かが救われるような感じがとてもよかったです

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電子書籍

電子書籍聯愁殺 新装版

2022/08/30 07:53

思てたんと違~う!

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よく言えば自由に、悪く言えば無責任に推理を並べ立てる恋謎会メンバーに心の中でツッコんだり怒ったりと翻弄される、時々俗っぽくなる梢絵さんを楽しむコメディ(正直メンバーの中に一人殴りたくなるやつおった)

かと思いきや…

この終わり方は普段だったら嫌いだし、特定の根拠は強引では?と思ったりもするけど、それを上回るインパクトのある展開と結末だった
この作品に出合えてよかったなー

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電子書籍

電子書籍鏡の中は日曜日

2022/06/16 08:53

よかった(ネタバレ)

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仕掛け自体はシンプルだと思うんですが、最終章に入ってからは驚きの連続でした!

小説のその後なんて知るもんじゃないなあと思ってしまう場面や(あいつクソだったな)、ある人物の「自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪」っぷりも(あいつクソだったな)よかった

もう一つ収録されている「樒/榁」は特にないんですが、それをひっくるめても☆5です

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電子書籍

森野さんかわいい (ネタバレあり)

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「リストカット事件」「記憶」が特に面白かった

グロテスクな描写が多いものの、意外と嫌悪感なく読めた
入れ替えというかすり替えと言うかその叙述トリックが多くて最初はすげえすげえと驚かされるものの、後半ある程度読めてくるのが難点かも

2人とも超えてはいけないラインは超えているものの、まだ戻ってこれそうな森野とどこまでも突き進んでいきそうな僕、どちらも関わりたくはないが魅力的だなあ
というよりだんだん森野さんどこかポンコツなところが見えてきてかわいいなw

色々あって続編は作られないそうな 残念な気もするし、これでキレイに終わってる感じもするな

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紙の本

紙の本狂骨の夢 文庫版

2024/03/17 07:47

ホネホネカプリッチョ

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個人的な都合で「邪魅」→「姑獲鳥」の次に読んだ作品 おかげで「魍魎」のネタバレをしっかりくらってしまう みなさんはちゃんと発表順通りに読みましょうね
かなり複雑な作品で僕のキャパを完全に超えておりました
ただ黒幕の仕掛けはかなり面白いというか壮絶というか これだけでも一読の価値はあり
あとやっと榎木津さんの面白さに気づきましたw

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紙の本

紙の本姑獲鳥の夏 文庫版

2024/02/10 07:08

余談ですがタイトル回収が好きでした

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邪魅の雫を先に読んで過去シリーズにも興味を持ちました
 読むの大変だし、今回も黒幕の見当はつきやすかったり、メイントリックがそれでええんかと思ったりもするけど、明かされる真相と悲劇がすごい!
なんかあれもたいがいだったはずの邪魅が大人しく見えてしまいます
 百鬼夜行シリーズ、これからも追いかけていくことにします
 しかし榎木津さんはこのシリーズに本当に必要なんだろうか?…いやなんでもないです…

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電子書籍

悪意の雫

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いろいろあって初の京極夏彦作品
どうやら百鬼夜行シリーズの中でもかなり異色作のようですね 榎木津って人がかなり大人しいらしいですし(あれでか)
とても読むのが大変だったし、ここまで描写するかってぐらい心理描写がたくさんあるおかげで犯人っていうか黒幕?の見当はほぼついちゃったなあ 
しかし長い長い談義のあと一気に明かされる真相は苦労して読んだかいがあったというものでした
悪人ではないけどある意味めちゃくちゃ卑怯な黒幕に待っていた罰は…まあこっちから見たらそうでもないけど黒幕にはふさわしいものだったと思うことにする

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電子書籍

電子書籍顔のない敵

2023/12/25 09:22

地雷 (ネタバレあり)

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「地雷」をテーマにした短編集
珍しいテーマで統一したことや、同じ世界観での出来事という設定のためある作品の登場人物や組織が別の作品で重要な役割を担ったりする面白さがありました (ある作品で被害者となった某人物が、別の作品で「そういうとこやぞ」というのを見せつけるのは笑った)
ほぼほぼ罪を見逃す結末なのは悩ましいところ
なお最後の作品はデビュー作だそうで そうとは知らずに読んだので地雷が出てこないので戸惑ってしまった

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電子書籍

電子書籍乱鴉の島(新潮文庫)

2023/12/08 08:01

ねばあもあ

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十数年前に読んだときは終始地味な印象しか持てなかったこの作品
久しぶりに読んでみるとミステリーとしての評価はあまり変わらなかったが(犯人当ての根拠の着眼点はよかったが決定力は弱い気が)、ストーリーの儚さはなんか沁みるものがあったなと

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電子書籍

電子書籍厭魅の如き憑くもの

2023/11/09 08:14

怖い本格推理小説

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ホラー描写が秀逸
冒頭のバスや後ろ姿の子供の怪談は想像するだけで鳥肌がゾワゾワゾワゾワ!っと
トリックもなかなかよかった
が、あまりにも設定が凝りすぎていて人物や位置関係がかなり把握しづらいのが玉に瑕

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電子書籍

電子書籍扉は閉ざされたまま

2023/09/15 07:49

やった!倒叙ものや!

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完全犯罪を一人の天才が暴き出す話

まさにタイトル通りの展開、犯人と探偵役の攻防は読んでてとても楽しかった
犯行を丁寧に描いていたから読み返しやすくてよかった
動機とラストがあんまり納得いかなかったのがマイナス ほんまにそいつでええんか優佳ちゃん

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