どらさんのレビュー一覧
投稿者:どら
紙の本鉄鼠の檻 文庫版
2024/04/30 08:58
姿勢が問われる?
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難易度が高いというより、真剣に向き合わないと何が何だかわからないうちに終わってしまう作品
というわけでほとんど理解できませんでした 「狂骨」もそうだったけど宗教のうんちくが豊富すぎてとても追いつけない 京極堂さんが勝てないっていうのが僕の頭では永遠に理解できないだろうな もっと早く行けよってなっちゃう そしてむちゃくちゃ罵倒されるんだろうなあw
衝撃的な結末は今回も この作風でコナンみたいなことになるのなんでよw
榎木津さんの「僕だ」はさすがです!
電子書籍魍魎の匣(3) 【電子百鬼夜行】
2024/04/14 08:39
「なんて話を考え付くんだ」の一言に尽きる(ネタバレ多め)
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一見関係のない話が実はつながっていたというのはミステリーの手法の一つではあるが、今回は本当は関係なかったはずなのにつながってしまった結果起こった悲劇というべきか
今回も犯人はわりとそのまんまだなーと思いながら読んでいたが、そんなことが全く気にならなくなるくらい面白かった
次々と明かされる真相に「どうしてこんなことに…」と頭を抱えながら読み進めていった先に迎える衝撃の結末。という安い言葉でしか僕の語彙力では伝えることができないのが悔しいですが、みなさん読みましょう
あとやっと榎木津さんの魅力がわかりました(笑)
紙の本狂骨の夢 文庫版
2024/03/17 07:47
ホネホネカプリッチョ
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個人的な都合で「邪魅」→「姑獲鳥」の次に読んだ作品 おかげで「魍魎」のネタバレをしっかりくらってしまう みなさんはちゃんと発表順通りに読みましょうね
かなり複雑な作品で僕のキャパを完全に超えておりました
ただ黒幕の仕掛けはかなり面白いというか壮絶というか これだけでも一読の価値はあり
あとやっと榎木津さんの面白さに気づきましたw
電子書籍シャドウ
2024/03/02 14:05
子どもが賢すぎシリーズ
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「向日葵の咲かない夏」に続き、今回も子どもが残酷な目にあう
こちらは向日葵と違い救いのある結末を迎えたものの、個人的には父親のやり方は今の自分にとっては受け入れがたいものだった
まあ悪いのはあいつなのだが
紙の本姑獲鳥の夏 文庫版
2024/02/10 07:08
余談ですがタイトル回収が好きでした
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邪魅の雫を先に読んで過去シリーズにも興味を持ちました
読むの大変だし、今回も黒幕の見当はつきやすかったり、メイントリックがそれでええんかと思ったりもするけど、明かされる真相と悲劇がすごい!
なんかあれもたいがいだったはずの邪魅が大人しく見えてしまいます
百鬼夜行シリーズ、これからも追いかけていくことにします
しかし榎木津さんはこのシリーズに本当に必要なんだろうか?…いやなんでもないです…
電子書籍邪魅の雫(3) 【電子百鬼夜行】
2024/01/26 06:16
悪意の雫
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いろいろあって初の京極夏彦作品
どうやら百鬼夜行シリーズの中でもかなり異色作のようですね 榎木津って人がかなり大人しいらしいですし(あれでか)
とても読むのが大変だったし、ここまで描写するかってぐらい心理描写がたくさんあるおかげで犯人っていうか黒幕?の見当はほぼついちゃったなあ
しかし長い長い談義のあと一気に明かされる真相は苦労して読んだかいがあったというものでした
悪人ではないけどある意味めちゃくちゃ卑怯な黒幕に待っていた罰は…まあこっちから見たらそうでもないけど黒幕にはふさわしいものだったと思うことにする
電子書籍顔のない敵
2023/12/25 09:22
地雷 (ネタバレあり)
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「地雷」をテーマにした短編集
珍しいテーマで統一したことや、同じ世界観での出来事という設定のためある作品の登場人物や組織が別の作品で重要な役割を担ったりする面白さがありました (ある作品で被害者となった某人物が、別の作品で「そういうとこやぞ」というのを見せつけるのは笑った)
ほぼほぼ罪を見逃す結末なのは悩ましいところ
なお最後の作品はデビュー作だそうで そうとは知らずに読んだので地雷が出てこないので戸惑ってしまった
電子書籍乱鴉の島(新潮文庫)
2023/12/08 08:01
ねばあもあ
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十数年前に読んだときは終始地味な印象しか持てなかったこの作品
久しぶりに読んでみるとミステリーとしての評価はあまり変わらなかったが(犯人当ての根拠の着眼点はよかったが決定力は弱い気が)、ストーリーの儚さはなんか沁みるものがあったなと
電子書籍凶鳥の如き忌むもの
2023/11/18 09:13
鳥人だねえ
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前作よりは読みやすくなったけど、ホラーやトリックの好みは前作の方が好きだったなという印象でした
無粋なのは承知ですが、「ムリがある」と思っちゃったなあ
これで2作目ですが、刀城さんの解答編になってからの真相へウロウロしながら(消去法という感じがしない)たどり着くスタイルに慣れる日は来るのだろうか
電子書籍厭魅の如き憑くもの
2023/11/09 08:14
怖い本格推理小説
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ホラー描写が秀逸
冒頭のバスや後ろ姿の子供の怪談は想像するだけで鳥肌がゾワゾワゾワゾワ!っと
トリックもなかなかよかった
が、あまりにも設定が凝りすぎていて人物や位置関係がかなり把握しづらいのが玉に瑕
電子書籍樹霊
2023/10/14 11:56
中二病?(ネタバレ 物語の結末に大きく触れています)
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なんとなく登場人物がみんな幼いというか幼稚な感じがするなと思いつつも、様々な樹が動く謎に関するトリックはなかなか面白かった…が、最後にあかされた黒幕が個人的に悪い意味で「なんじゃこいつ」なやつで
最後の最後で(読み落としがなければ)何にも悪くないのに犠牲になった某人物がかわいそうだった どうせなら森全部焼けてしまえばよかったのに
電子書籍容疑者Xの献身
2023/09/29 09:53
献身とは
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湯川の推理は理想の石神像が前提の願望を根拠にしすぎのような気がするし、無償の愛と美化するにはあまりに冷たい部分もあるトリックだとおもったりもする
それでも一人の男のあまりにも壮絶な覚悟、そして数学的理論や確率だけでしか人をみていなかったことで訪れた悲劇的で美しい結末は美しかったなあ
実写シリーズから入ったためかトリックもわかりやすかった いいものを読んだなあ
電子書籍扉は閉ざされたまま
2023/09/15 07:49
やった!倒叙ものや!
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完全犯罪を一人の天才が暴き出す話
まさにタイトル通りの展開、犯人と探偵役の攻防は読んでてとても楽しかった
犯行を丁寧に描いていたから読み返しやすくてよかった
動機とラストがあんまり納得いかなかったのがマイナス ほんまにそいつでええんか優佳ちゃん
紙の本摩天楼の怪人
2023/09/01 12:39
オペラ座感殺人事件
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島田荘司先生の作品を読むのは初めて
謎の怪人と対決するという古き良き時代のミステリーって感じがしてよかった
かなりグロテスクな表現があるにも関わらずほとんど嫌悪感を抱かなかった一方で、あるトリックは一切グロくないのに恐怖に震えた(笑)
しかし御手洗先生は無茶なことをさせる人だ
そういえば島田荘司作品のトリックを丸パクりして当時大騒ぎになった某少年マンガ(僕は昔とてもハマってたなあ)の第1弾もオペラ座の怪人モチーフにしてたなとふと思いだした
電子書籍弥勒の掌
2023/08/17 07:42
衝撃のラスト(ネタバレ)
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主役となる男2人が絶妙にダメ男
かたや教え子に手を出し、反省と後悔の日々を送るもいざとなったら責任を転嫁しがちな教師
かたや2005年当時でも化石のような価値観で仕事や家族に接する悪徳刑事
敵役の組織のボスが女性らしいということもあり、この二人が無惨に破滅していく姿をただただ眺めることになるんだろうなと思っていたが…
どう見てもかないそうにない相手になんの武器も持たないまま最終章に突入するので生暖かい目で見守っていたら思わぬ真相ととんでもない誰得エンドwが待っていたという
この結末と一人の人間が宗教にハマっていく過程がとても気に入りました
それにしても「向日葵の~」の次にこの作品を読んで勝手に思ったが、こういう真相のパターンって「葉桜」の影響受けてたりして