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ノマドワーカーを取り巻く環境について、より詳しい先輩からの有難いアドバイス
2013/01/28 11:38
11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tomimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
量が多くない、というだけでなく、文章が明快であるため、とても読みやすかったです。
著者がtwitterやブログでメッセージを発信するということを日頃からされているからなのか、電子コンテンツとしても読みやすい文章でした。とは言えメッセージ性は強く、「そんな甘くないぞ!」という叱咤(?)に加えて、「じゃあどうしたらいいか?」という問に対する前向きな示唆もあり、読み応えがありました。
なんとなく、これからの自分のキャリアに対してどうしたら・・・と漠然ともやもやを感じている人、あるいは、気持ちだけが先行していまいち具体的なアクションに結び付けられていない・・・という人にも、オススメです。
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本当は志が高いメイロマさんの「ノマドと社畜」
2013/02/23 21:34
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:パナセァ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ツイッターでは4万人を越えるフォロワーを従える谷本真由美さんの本です。
彼女が人生の時間を費やして自分のものにしたことを自分のことばで書いていて、内容はわかりやすく、まじめであり、キャッチーな題名に魅かれて読んでみるとちょっと「まじめだな~」と思うかもしれませんが、本当は志が高いメイロマさんの本音なんでしょう。もっともなことばかり書かれています。
また谷本さんはフリーライダー(コスト負担せずに利益だけを受けるひと)的な甘い考えではノマドになることは不可能であるということを情理を尽くして説いているのが若人への愛の鞭かと思います。
これは実用書であるので、これだけを読むと「あたりまえのまじめな文章だな」と思うかもしれませんが、ツイッターでフォローしながら読むとキモオタ傾向がある自分などはそれなりに「ほほうほほう」と嬉しい部分もあります。
残念なのはもう自分は高齢なのでノマドになって海外で活躍することなどはできないということですか。谷本さんが真面目的な意味でも文体を持つようになればこれからも楽しみですね。
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ノマド
2015/11/15 01:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SS - この投稿者のレビュー一覧を見る
個人的にはノマドというワードと概念は全く知らなかったが、それが契約社会、個人主義社会上で機能しているスーパー個人事業主ワーカーであり、日本で語られているそれは現実的ではない。という事が知れた。その為に必要な現実的技術、基礎知識、英語等の獲得のススメ、その他ノマドであれ社畜であれ、プロとして当たり前の仕事の成果やサービス等のクオリティが重要+それに付加価値高となる個性や創造性の重要性など。以前どこかで読んだような…と思いきや、ダニエル・ピンク氏の著書も取り上げられていたので、その点ではそのような感じ。イギリスの近年の社会状況や個人主義に至る歴史話がタメになった。 20130125
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世界を相手にする、ノマドは甘いものではない、と実例を引きながら紹介してくれる。
ノマドになるには、
・専門性や高い知識
・ひとりで営業から経理からすべてやる親方気質
が必要、と説く。
ただし、若くてキャリアがない時期には前者がもちろんない。「インターン」という自腹or借金覚悟で経験を「買う」必要が出てくるが、そもそもの最初で貧乏だと、それすらできない、というイギリスの例が心に残った。
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2013年10月14日読了。twitter上の有名論客「May_Roma」こと谷本氏の話題の書。現代(2012~2013年)日本における、「ノマド」=フリーランスの安易なブームに警鐘を鳴らし、すでにノマドが一般化している英国でのノマドの実態と会社にすべてをささげ思考停止した「社畜」的な日本の実態を明らかにし、これからの働き方について考えさせる本。あっという間に読めるが実に考えさせられるところの多い本だった。会社に属さない「ノマド」は必要なときに必要なだけ高スキルな人材を雇用したい企業にとっても、自分で自分のライフスタイルを決めたい労働者にとっても理想の存在ではあるが、そこには当然労働者自身の代替の効かない高スキルが必要になってくる。(そうでなければ高スキル・低賃金の移民労働者にアッサリ置き換えられて終了)今の日本は社畜化して「全員不幸」となることで成立している社会なので、「ワークライフバランスだ、女性の働く権利だ」と正論を唱えることには圧倒的な逆風を受けることになる・・・と。自分の権利だけを主張してもむなしい、とにかく英語をはじめとする自分のスキルを磨かなければ、近い将来日本で「ノマド」が当たり前の働き方となったとき、真っ先に淘汰されるのは自分だ。肝に銘じなければ。
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会社員であっても「自分にしかないサービスや商品」を提供できる人間になること。世界で労使関係の変化が進む中、日本の横並び社会に染まることの莫大なリスクを感じた。
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一応自分は広告業界にいるんだけど(今のところ)、広告業界ってのは非常にフリーランスや独立が多分他の業種と比較すると多いのだけど、会う人会う人、どちらかというと人脈で飯食ってるような人ばかりで、別にすごいものを提案してくれるわけでもなく、こんな連中がフリーや小規模会社経営なんて、と常々思っている節があり。
最近流行のノマドなるものも、広告やメディア界隈で目立っていて、ゆえに広告メディアクラスタの多い俺のtwitterのタイムラインではやれノマドはダメだすばらしいだと、いろんな言説にあふれていた。
自分がそうなりたいとは全く思ってないけど、
単純に「働き方」という意味で興味があって読んでみた。
あとはメイロマ姐さんのファンなので。
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内容としては、海外(主にイギリス)のノマドワーカーたちの実態と、日本で流行るノマドなるものとの違い。
なぜノマド的働き方がイギリスでは可能なのか。
社畜とはいったい何なのか、などなど。
普段姐さんがtw上でおっしゃってる事を書籍にまとめてあるイメージ。
でも正直なところ、俺がぼんやりとながら思い描いていたノマドそのまんまなイメージで、本物のフリーランサーは広告界隈の人脈で飯食う連中とは違い、スキルがあり、明確な成果を出す事ができるプロフェッショナルだということが書いてあって、その点について驚きはなかった。
ただそれ以外でも、海外の職業事情や、なぜそうなったのか、日本の働き方はこれからどうなるのか、という点については非常に参考になったと思う。
個人的にはイギリスや大陸欧州に根付く「個人主義」の考え方が気になった。
「イギリスや大陸欧州北部で会社員のノマドワークに前向きなのは、これらの国ではもともと仕事でも勉強でも個人の裁量に任せて、他人はなるべく介入しない、という個人主義(individualism)を原則とする会社があるからです」(p81)
「この『個人主義』とは、家族やコミュニティ、国の発展は個人の幸せの上に成り立っている、とする考え方です」(p82)
個人が責任を負う代わりに、個人の自由を尊重することで、個人単位で幸せになることで、国の発展に寄与する。
俺はどちらかというと個人主義的な考え方の持ち主だと思うが、たいていの日本人はそうではない。
個人が責任を負うケースなんてのは非常に稀だ。会社で仕事をしていても、それが誰の責任なのか不明確だし、業務の範囲についても不明瞭なまま、なんとなくで進んでいく。自分が悪くなくても、年下だというだけで責められたりもする。
代わりに、自由もあまりきかない。おそらく今の会社はどちらかといえば自由な気風のある会社だが、ただ成果に厳しいわけではなく、ただ単に緩いだけ。大企業になれば、もっと自由は少ないだろう。周囲の大企業勤務者をみてもそう思う。
ただ、自分の裁量で、自分で考え行動することなしに、そしてその行動や成果に対し責任を負う覚悟なしに、付加価値の高い仕事なんてできるはずがない。
もっというと、個人の裁量で責任のある仕事なしに、スキルアップという意味での成長はないと��う。
そして一番失われるのは、個性や多様性という、人間らしい暮らしのために非常に重要な要素。
この低成長の時代、個性のない会社は衰退の一途をたどるだけだ。
そんでそういう人間らしく、厳しくも楽しく、満足感のある暮らしを求める人が、そういう会社を選ぶはずがない。
優秀なひとほど自分の裁量と責任を求める。
あとね、社畜の解説んとこで、corporate slaveについて書かれてたのだけど、企業のマーケティング戦略にまんまと乗ってしまう馬鹿な消費者も含む、というのはとても面白い。
いやマーケティングやってる側が言うのもなんだけど、AKBとかスタバとか最近だとbillsとか、ああいうものに喜び勇んで行ってしまう日本の多くの消費者はまさにそれだよなと。
企業を肥え太らせるって感覚がないんだろうし、まんまと乗せられている(広告代理店やメディアに!)ってことに気づいていない。
そういうリテラシーというか目のなさというのは本当にあきれるし、何よりそういう連中が企業で働いているんだから、プロなんて育つわけはねーよなって自嘲気味に笑ってしまった。
長いな。まとまってないんだ。
とりあえず備忘録として。
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103 ノマド的な働き方は企業側からすると、とても都合のいいものです。必要な時に、必要なスキルを持った人を、個人事業者として雇える、いわば「雇用の調整弁」になります。
159 お客様の需要のある「能力」や「技能」がなければ、単なる低賃金の外注業者で終わってしまうからです。
161 成果物一発勝負で、その質が悪ければ、学歴も、人格も、容姿も、何もかもが否定されるのですから、厳しい世界です。
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311以降インターネットでもてはやされ日本に増えてるノマド志向の働き方。イギリスはノマドワーカーが多い。日本と海外の新卒採用制度のちがい、それだけじゃなく医療制度もちがう。あと言語。働けなくなったらどうするか(自分の病気怪我だけじゃなくて親の介護も)。
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筆者のツイートを日頃から見ている人にとって真新しい内容は少ないです。
「ノマドと社畜」と銘打ってはいますが、内容は注目されていてかつ情報が少ない「ノマド」の実態がメインになります。
曰く、高い収入を得て自由に暮らしているノマドは確実にいるものの、非常に高い専門性を身につけなければならず、スタバでMBAを開いている人とは違うというごくありふれたことが書かれています。
ノマドという生き方を説明するにあたり、「社畜」との対比がベースになっていることが「ノマドと社畜」というタイトルの所以に思えます。
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ふわふわした中身のない話ではなくて、至極真っ当な内容だった。日本企業について「バカはクビになりません。資本主義の皮を被った腐った共産主義です。こんなのはプーチン閣下だってびっくりです。」に笑いました!よく言った!!
ああ、でも私はノマド=フリーランスではないと思っていたので、その点だけはちょっと私が考えていたのとは違いました。。ノマドというのは、フリーランスの中でも物理的な場所に縛られずに移動や移住しながらできるような仕事をしている人を限定して指すのかと思っていました。だから私は、フリーランスだけどノマドではないと思っていました。この本によると、プロジェクト単位で企業に雇われて働く人までノマドに含まれているようで、ちょっと範囲が広いなぁと思いました。まぁ長期的なスパンで見れば、そういう人もノマドと言うのかな〜?
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ノマド、というか、フリーランスの実態について、海外の事例も交えながら丁寧に解説し、じゃあどんな人が向いてるの?どんなこと考えなきゃいけないの?会社員はみんな社畜なの?といったとこまで丁寧に触れた本。文章は平易で読みやすい。
デジタルファーストなとこも興味があった。
なんだかんだと会社員もお気楽・暢気な時代は過ぎ去り、意識高い系というか、代替えしづらいオリジナルを持った人材に~、みたいなのってもう相当必須なのかしら。シビアやなぁ。
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ストレートな本のタイトルに惹かれて購入。本当のノマドワーカーとはどんな人達か、社畜とはどういう状態のことか、本質的なことが書かれている。
大企業ですら、寄らば大樹の陰ででなくなった今、サラリーマンであってもノマドとして生きていけるくらいプロ意識をもって自分のスキルを磨いていく必要性を再認識。
ノマドとは、「カフェでブログを書いて、アフィリエイトで稼いで・・・」なんて考えで、ノマドを夢見ている人は、一度読んだ方が良いと思います。
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ノマドブームにのっかってるしょぼいだけの奴らとホンマもんを比べて、「ノマドまじ大変だよ?お前のスキルじゃww それでもやんの?」という本。当たり前のことをわかりやすく書いてある。ノマドまじカッケー、まじ楽勝とか思ってるやつ読んどけ。究極のノマドはゴルゴ13。
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今後の仕事のあり方を、まだ社会に出ていない若者にも昭和に染まった中高年にもわかりやすく説明しようとした本。
一番読むべきは、これから社会に出ようという子供を持つ親か。