紙の本
古事記の入門書
2013/03/04 15:15
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なな - この投稿者のレビュー一覧を見る
古事記を読もうかな、と思ったら、まず本書を手に取ってみてほしい。
古事記の難しいところは分かりやすく、また興味の持てるような書き方がなされているので、古事記を読む、というよりは、普通の小説でも読んでいるような錯覚を覚える。
本書は、とても読みやすいので、是非オススメである。
紙の本
『古事記』って面白い
2022/01/10 17:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
国ができ、多くの神々が誕生し、愛し合い争い合い、その姿が人間臭くて興味深い。
弟を甘やかして手が付けられなくなったら突き放し、キレて引き籠る、やり方間違っとるよ(笑)
高らかに愛を謳い、他の女に目移りする、よそ見した夫に猛烈に嫉妬する、生き生きした姿が面白い。
電子書籍
これなら読める
2021/07/01 17:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:そのひぐらし - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでに、幾度となく挑戦してきた古事記。ですが、いつも神代でエネルギーを多大に消費をしてしまうのか、それ以降が消化試合的に薄く読む程度になっていました。ですが、これなら読めます!有難う御座います。がんばります!
紙の本
眠れないほどではないけれど
2015/08/19 20:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読むはマイニチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
古事記に素養のない私でも(いや、そんな私だから?)十分に楽しめました。
古事記は淡路島が誕生した国生みの神話くらいしか知りませんでしたが、まあその後もめくるめく神々のこれまた人間っぽいあれやこれやが展開する。
聖書(特に旧約)や千夜一夜物語もなかなかなものですが、古事記もまけていません。面白いです。そして、人間の営み(神々ではない)は時代が変わっても、根本は変わっていないことがよ~くわかりました。
投稿元:
レビューを見る
とても分かりやすくストーリー仕立てになっています。
自然な注釈も尚分かりやすい。
でも相変わらずオオクニヌシ以降の話が記憶に残らない…
投稿元:
レビューを見る
本屋さんで見つけて、日本人として古事記は内容把握しておきたいなと思い買った。
内容としてはセックス、殺人、討伐、、といった感じで割と終始殺伐としている。
天皇と神、そんなことで怒る?みたいなところもあって困惑してしまった。
良くも悪くも日本人の習性というかそんな感じのものは昔から受け継がれてるんだなとほんのり感じました。
一般向けに分かりやすく記載されてるので読みやすさはありますが、誰が誰の息子で…等がごっちゃになってくるので、適当なポイントで家系図的なものがあると非常に助かるなあと思いました。
投稿元:
レビューを見る
誰もがその名を知りながら、殆どの人は読んだことがないだろう古事記。の簡略解説本。
ちょうど熊野古道に行ってきたり、対馬の和多都美神社にも行ったり、神社ってよく分かんないよねーと思っていたので、これで少しはわかるかな?と思って読んでみた。宮崎の高千穂の天孫降臨とか、なんとなくつながった感じはある。がしかし、やっぱり神様多すぎだよね。神社はわかりづらいよホント。
3回ぐらい読めば多少わかるのかな。最初のアマテラス・スサノオあたりと、天孫降臨あたりと、ヤマトタケルと、神功皇后あたりが分かれば十分か。付録で相関関係図があればよかったのに。
投稿元:
レビューを見る
古事記のわかりやすいお話。
日本の神話ってこんな話だったんだ!話の流れを面白く書いてくれてるので読みやすい。
面白いと思ったのは、世界が出来たときの様子が聖書の創世記とちょっと似ていたところ。「地は茫漠として何もなかった。神の霊が大水の上を動いていた」みたいな。まぁ不思議なことでもないかもしれないけど、ちょっとびっくりしました。
あと、[愛と野望とエロスが渦巻く〜]というサブタイトルはちょっと言い過ぎかなぁ…?商業的なものでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
「眠れないほど面白い」かどうかはともかく、手軽に古事記を復習しようとするには良い本です。筆者は古事記が男女の交わりをおおらかに描いている点に着目して、女性らしく上手に描き出しています。正史として編まれたはずの「古事記」が、天皇家の生の繋がりを重視するような書かれ方に変わり、末尾の方は不自然な尻切れトンボに終わっている。これは後続で編まれた「日本書紀」とも関係して、飛鳥時代から奈良時代に至る政治情勢を反映してのことなのでしょうが、何となく感じていた疑問がこの本を通じてよりクリアになってきた気がします。
投稿元:
レビューを見る
『古事記』に出てくる神たちの、とても神さまとは思えないこの人間臭さはどうだろう。まるでどこぞのスキャンダル記事のよう。人間だってもう少し理性があるのに、なんて思うこと数知れず。
『古事記』の記述は、天地が分かれ高天原と呼ばれる天上界に神々が次々と立ち現れるところに始まり、聖徳太子を摂政として用いた第33代推古天皇の記述で終わる。初代天皇とされる神武天皇は海彦山彦の山彦の御子らしいが、神話としての神武天皇から実在がはっきりしているとされる15代応神天皇まで、筋立てとして違和感なく繋がっているのは興味深い。
『古事記』の作者・編纂者は何を想い、どんなふうに一つ一つのパズルを組み合わせて、神話と歴史を繋いでいったのだろう。その意図や作業の現場をあれこれ想像するのも面白いと思う。
ただしこれらはあくまで『古事記』そのものについて感じたこと。この本についていえば、『古事記』の面白さはなんとなく伝わってはくるものの、総じてスキャンダル本との印象しか残らなかった。
投稿元:
レビューを見る
「古事記」は日本最古の歴史書である。日本人ならば何が書かれている内容に興味があって当然なのだ。古事記とは大和朝廷の王家(天皇家)の歴史書であり「日本書紀」との違いは、こちらは国内向けに発信した書物であること、そして民衆を従えさせる趣旨を盛り込みながら、王家の権威を保つために書かれているのだということである。歴史の入門書としてならば読んでも損はない。
投稿元:
レビューを見る
確かにわかりやすくなっていると思う・・・。
神様の名前が漢字ではなくカタカナなので読みにくいけど読める。
物語風になっているかと思ったら・・・。
やっぱり古事記でした。
無理だ・・・。
投稿元:
レビューを見る
言わずとしれた日本の神話と歴史がこん然となった古典文学のダイジェスト本。非常に噛み砕いてある上に解説も入るのであらましを知りたい人にはオススメ。それにしても古代日本人の名前は手強い…
投稿元:
レビューを見る
日本最古の歴史書は日本人として読んでおかないと、という義務感からこの本を買ったのが5、6年前だったかと思う。上巻を読んだ時点で、神様が次から次へと出てきて人物関係がわからない、カタカナでも漢字でも長たらしい名前で覚えられないことに嫌気が差して長らく積んでいた。
あの頃とは違い、難しい本を読む前には漫画などで概要を確認する、ノートを取りながら人物関係を整理するなどの対策がとれるようになった自分、ようやく読了することができた。
あまりにも人間臭い神様たちのお話、ゲームしてたらよく出てくる固有名詞のルーツ、地名の由来、面白い言い伝え。読み終わった後にはお話に出てきた様々な神社や土地に行きたくなる。
登場人物の多さと覚えにくい固有名詞たちに邪魔されて眠れないほど面白いことはないが、昔の日本の、柔らかくも殺伐とした雰囲気がなんとなく伝わる、読んでよかったなと思える本。
投稿元:
レビューを見る
数年ごとに手を変え品を変え読み返す古事記。
直近は2017年の『絵物語古事記』(富安陽子著)。『超訳古事記』(鎌田東二著)も読みやすくて面白かったが、印象深いのはなんと言っても『古代出雲』(水木しげる著)だろうなあ。本書を読んでいても上巻あたりの記述で脳裡に浮かぶのは水木しげるが描く神々の姿だったよ。
本書の良さは、「古事記」の中にどっぷり浸かって読むのではなく、その時代背景や、そもそもの古事記の構成などを意識させながら解説し読み進むもの。
また、脱線ではないが後々の世に影響を及ばさない記述は端折るなど、読みやすく簡素化されているのは良かった。
が、あくまで入門書。これで古事記の良さが伝わるかというと・・・。そこは、本書を入口に、いろんな古事記関連書や、それこそ原書にまでたどり着けばよい話。
少し前に池澤夏樹が日経朝刊に連載していた「ワカタケル」を読んでいたので、下巻のあたりも面白く読めたのは幸い。
次は『日本文学全集』の「古事記」(池澤夏樹編・訳)にでも当たってみるかな。