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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「遠野物語」といえば、柳田国男氏の象徴的な著作だが、思えば京極夏彦氏も妖怪などの世界を多く描いていて、これまで触れなかったのが、むしろ不思議。京極氏も独特の文章を書く人だが、柳田氏のやや難解な著作を現代的にまとめているのは時代を超えて評価できる。東北は民話の宝庫。ぜひ、続編を。
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こわい。じっとりとおそろしい。
元本読んだんだか何だか忘れた。頓挫したのか。
今年の夏は「遠野物語」「山の人生」と「耳嚢」を読んで涼を得よう。むふう。
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「遠野物語」は一度読もうとした事がある。そのときは、一時代前の文章が難解で読破できなかったのですが、この本は現代語に訳されており読み易く、ところどころに現れる京極節にも、思わずにやけてしまった。
もちろん、内容もとても面白かった。
しかし、遠野だけでこれだけ魅力的な伝承があるとは、日本全土には、一体どれだけの伝承があったのでしょうか。
「日本伝説集」を読んだときにも感じましたが、自分が生まれ育った地域には、どれだけの伝承が残っているのか気になりました。柳田國男によって残された遠野が羨ましい。
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柳田国雄の遠野物語を京極さんが、編集し現代風に書き直したもの。
原書を読んだことがないのでわからないけど、大変読みやすくなってるそうだ。
ずっと興味のあった遠野物語を読めてよかった!
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『遠野物語』のリミックスバージョン。
若い頃に原典の方は読んだけど、流石にろくろく覚えていないw
久しぶりに読みたくなったので買って来ようか。丁度、同じ角川から文庫で出ていることだし……。
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柳田國男が構築した「遠野」を京極先生が再構築した感じかなー。
遠野、行ったことあるんだけど、また行きたくなった。
「遠野物語」原本、必要部分だけを拾い読みしただけで、実は完読してないんだけど、こりゃ読まねばなるまい。
なにげに京極先生の岩手応援企画なのかな。
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感想はブログでどうぞ
http://takotakora.at.webry.info/201305/article_1.html
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柳田国男の『遠野物語』を京極氏がremix。順番を入れ替え、言葉を一部変え、当時の遠野の魅力がとても伝わってくる一作。
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原文で読むよりずっとわかりやすいぶん、不気味さは下がった。
この中のどれくらいがホントの話なんだろなぁと半信半疑で読み終えて、大学の民俗学の授業が懐かしくなって当時のプリントを出してきたら、余白の書き込みの中に「うそつきが多い ホラもやる民俗学」とあって笑ってしまった。
研究者の先生が云ったのをそのまま走り書きしたのだわ確か。
でも、現代では「ないないww」と思う話もこの時代遠野で聞いたらシャレにならない怖さだと思う。
山神、天狗、河童、座敷童子…どこかに、まだ生きてるかな。そうでなきゃ寂しいな。
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原作である柳田國男の「遠野物語」は正直言って何度挑戦しても心に入ってこなかった。理由は簡単でつまらない反復が様々なところで起きているところにある。本人はそのまま伝えたいと言うがそれがどこまで重要なものか。
京極夏彦はここをきちんと整理した上で表現をわかりやすくしていく。
さらに、彼の語りは面白い。物語の本質をきちんと取り出してくれる。さらに重複を見事に整理してくれている。物語を支える地図が2種類用意されているのも嬉しい。実に見事に編集してくれている。
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以前からある柳田國男の遠野物語を現代風にわかりやすく、かつ読みやすい順番で書かれたのが本書
前に遠野物語を読もうと思って挫折したことがあったのですが、今回は最後まで面白く読めました
Aパートは山男やらちょっとした怪しい話が主なので特に読みやすくて面白かったのですが、やっぱり民族的な話が濃くなっちゃうと少し退屈に感じる部分もありました
最後の獅子躍りは訳や注釈があったからまだよかったものの無ければ絶対読めなかったろうなと…
それでも遠野物語を読みやすくしてくれたことが嬉しいです
願わくはこれを語りて。
平地人を戦慄せしめよ。
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原著の遠野物語は、やはり文体の難しさと自身の未熟さから、
内容が頭に入ってこずに、何度か挑戦しては挫折をしてきた経緯があります。
今回のリミックス版は、非常に読みやすい内容となっています。
とはいえ、やはり原著との違いは少しだけありそう・・・?
あるひとつの話に関してだけですが、民俗学者の赤坂氏から詳しく解説を
頂いたことがあります。
その時聞いた実際の遠野物語○番の内容ですが、この本でそれを読むと、
少し登場人物の感情を補足しすぎているかなと思う箇所ありです。
(相手に向かって言う台詞を付け足してある部分など)
元から一話一話が短い遠野物語ですが、その中でも語られていない場面の
無言の趣……登場人物がどう感じているのか……。
そういったこともスパーンと明文化されているので、読者側が想像する瞬間が
少なくなった感はあります。
やはり出来れば、「無理ッ!」と途中で投げ出してしまうにしても、
一度は原著に挑んでから本作を手にとった方がいいかもしれません。
そして、遠野物語をより深く味わうならば、先ほど紹介した赤坂氏の東北に
関して書かれた本を併せて読むのがオススメ。
本棚に入れてあります。
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ずっと読んでみたいと思いながらなかなか手が出せなかった遠野物語。
現代語に書き換えられていたのでわかりやすく読めてよかった。
もっとおどろおどろしい話が多いのだと思っていたが、そうでもなかった。
河童の話、さらわれる話が多い。河童はなぜか顔が赤い。岩手という土地に行ってみたくなった。
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岩手県遠野にまつわる民話を集めた柳田國男氏による「遠野物語」。
それを京極夏彦氏が読み解き現代語に改めたのが本作。
妖怪ものから怪談、さらには神や行事についても記されている。
怪談ものは面白かった!
(個人的には田植えを手伝った神様のお話が好きでした。)
所々に「知らない」から「奇異」とし排除したあれこれの記述があり、人間泥臭い部分を見た気がしてゾッ。
怪談より妖怪より人間の方がこわいー!
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柳田版『遠野物語』は何度となく繰り返し読んでいるので、どんな風に京極氏の色が出るのか楽しみにしていました。
言わずと知れた遠野の郷の伝承を綴った遠野物語。
今回の作品は京極氏の手によって全体が再構成されており、多分遠野物語未読の方でもすんなり入っていけるんじゃないかと思います。
再構成されたことにより、ああなるほどと感じる部分もあり、とにかく読みやすい。
個人的には原版の文体が馴染んでいるし原版ありきだとは思いますが、京極色を色濃く反映して現代へと送り出されたこちらの作品も大切にしていこうと思います。