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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2013/05/15
  • 出版社: 新潮社
  • ISBN:978-4-10-104822-2

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一般書

電子書籍

天国の本屋

著者 松久淳 (著) , 田中渉 (著)

さとしはアロハシャツの不思議なおっさんに誘われ、突然天国の本屋でアルバイトをすることになった。この店の売り物の、朗読サービスを受け持つことになったさとし。そして緑色の目を...

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天国の本屋

税込 528 4pt

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天国の本屋 (新潮文庫)

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商品説明

さとしはアロハシャツの不思議なおっさんに誘われ、突然天国の本屋でアルバイトをすることになった。この店の売り物の、朗読サービスを受け持つことになったさとし。そして緑色の目を持つ少女ユイに恋心を抱く……。でも、ユイの心は、この世でできた大きな傷に塞がれていた──。慌しい毎日に押しつぶされそうな貴方にお勧めします。懐かしさと優しさが、胸一杯に込み上げてきます。

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みんなのレビュー159件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

わたしは好きです。

2008/06/16 22:09

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

天国の本屋 松久淳・田中渉 新潮文庫

 うーむとうなってしまいました。アロハシャツのじいさまが出てくるあたりからの出始めはうさんくさい。やがてこれは、先日読んで失望した「ライオンハート」恩田陸著のわかりやすい判であると気づく。両方の本を読むとジンとくる。この本は2時間あれば読み終えてしまう。対して「ライオンハート」は1週間かかった。何が書いてあるのかさっぱりわからなかった「ライオンハート」が「天国の本屋」を読んでわかりました。
 ラブストーリーでありかつミステリーです。「天国の本屋」は、親子愛であり、祖母と孫の愛であり、友人・知人、無関係な人をも含めた愛の賛歌です。そして、誰にでもこの世に存在すべき役割があるという人類愛。この物語はとても深い意味をもっています。
 本好きにはたまらない。昔読んだ懐かしい本のタイトルが次々と登場してくる。タイトルとともにそのときの自分の思い出までがよみがえってきます。
 読み進めているうちにこれは「ナルニア国物語」が出てきそうだとピンときました。数ページめくると、ずばりナルニア国物語の記述が現れてよし! 流れにのった! と感激しました。
 物語の最後の1行は不要です。なかなかに手の込んだ構築がなされていますが、懲りすぎの面がなきにしもあらずです、とはいえ読んでよかった良質な1冊でした。

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紙の本

口コミで世に広まった本書、本好きには必読の1冊だといえそうですね。

2004/07/19 13:54

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

面白い本、心に残る本を他人に伝え共感を分かち合いたい。
本好きの自然な気持ちである。
出版不況の昨今であるが売上の絶対量が減っているだけで依然として膨大な出版数の本が出版されている。
その中でいかに本をセレクトして読み吸収して行くか。
ある意味において本好きの醍醐味であろう。
本を選ぶ時点で読書が始まっていると言っても過言ではないのではないか。

我々がネットを通じて書評を書いたり読んだりする行為って、ネットを通じた“口コミ”作業と言えるんじゃないかな。

本作はその口コミの典型的な例といえる成功例の本である。
なんと発信地は東北地方のとある書店から始まった。
今や映画化もされて一大ムーブメントとなっている。

--------------------------------------------------------------------------------

物語はいたって単純である。
遅まきながら今回初めて手にとって率直な感想はやはり本好きにはたまらない内容となっている点である。
本作は読者に現実ではありえないとわかっていても、究極の心の安らぎの空間をもたらしてくれている。

私たちが普段避けられない現実によって精神が飽和状態となった時、やはりこう言う作品を読むと心が緩和して行き気持ちががマイルドになるんじゃないかな。
ただ、熱き恋愛小説を予期して読まれた方は物足りないかもしれない。
どちらかといえば恋愛と言うより周りの人(性別問わず)に対しての思いやりというか気配りに重点を置いて読まれた方がベターだと思う。

現世では無気力な生活を送っていたさとしが天国に行って一変、本屋の店長代理に就任してコツコツと天国で朗読を聞かせ変化して行く。
さとしの朗読がユイの心を開かせたのは間違いのないところである。
そのさとしの変化というか成長が現世でのありえない夢を成し遂げれたんじゃないかな。
まるで読者に“幸せって自分で掴み取るものですよ!”と天国の神様が教えてくれてるように感じれた。

まさに“大人の絵本”っていう言葉がピッタシである。
本好きにとっては“必読の1冊”といえそうですね。

トラキチのブックレビュー

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電子書籍

味のある絵がすてき

2023/05/06 12:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんとなく始まってなんとなく進む。
その間に、ものすごく密度の濃い時間がある。

天国に一時的に呼ばれて働くことになるなんて普通は受け入れ難いが、そこをするっと自分のこととしていく。
その場での出会い、できごとをいい加減にしないで対応していく。
そういうこころの柔軟さが、読み聞かせにもあらわれるのではないか。

だからこその、現世に戻ってからの人生。
どこにきっかけがあるかはわからないが、素直なこころ、気づく感性、大切だと思えるものへの気持ちの向け方など、味わい、優しい気持ちになれる本。

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紙の本

深く考えないで読んでみよう。

2012/01/13 14:50

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

大学四年生のさとしは就職試験に落ち続け、沈んだ気分でコンビニで立ち読みをしていた。そこに突然現れたアロハシャツのじじぃ。さとしはそのじじぃに無理やり連れられ、天国にやってきた。

じじぃの名前はヤマキ。天国とこの世を行ったり来たりする資格を持つ「移動士」だという。しかも天国の本屋の店長との二足のわらじ。ヤマキが言うには、天寿は百歳に設定されていて、天寿を全うできなかった人間は天国で残りの年月を生きるという。そしてこの世で生きた年数と天国で生きた年数を足して百歳になると、天国の記憶は消去され、再びこの世に生まれるのだそうだ。天国でもこの世と同じように、人々は生活を営んでいる。食事をし、仕事をし、学校に行き、眠り、本を読む。

そしてたまに、現世の人間を天国に呼んできて天国がどういうところか、天国は恐ろしい場所ではないことを知ってもらう。そして今回選ばれたのがさとしだった。ついでに、ヤマキが恋人とバカンスに取りたいという身勝手な理由で、天国の本屋の店長代理にまで任命されてしまった。

最初は渋々店長代理をしていたさとしだったが、次第に本屋の仕事が楽しくなる。たまたま子どもに頼まれたのがきっかけで、朗読のサービスもすることにもなった。さとしの朗読は人を惹きつけ、毎日多くの人がさとしの朗読サービスに聞き惚れるようになる。

しかし本屋のレジ係のユイだけは、全くさとしの朗読を聞こうとはしない。次第にユイに心惹かれていくさとし。しかしこの世で受けた傷で塞がれたユイの心は一向に開かれない……。


この後の展開は、作品を読んでからのお楽しみ。心がふっと、あったかくなる作品だ。

天国での物語。天国の設定。天国とこの世を行き来するじじぃ…エトセトラエトセトラ。全てが実生活とはかけ離れた設定なのだけれど、天国という、誰も知らない世界だけに「天国がこうだったらいいなぁ」と思ったりもする。


深く考えず、まずは読んでみてほしい。

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紙の本

期待損

2007/09/20 02:21

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りぅ - この投稿者のレビュー一覧を見る

少し前から読んでみたかった一冊。
タイトルがいいので期待大きかった為読んでみてがっかりした。
もちろん、想像していたのとは違ったというのはあるが、何より展開がコロコロ進んでしまっていた感じがする。
お陰で印象が中途半端になってしまった上に先が読めたのは正直ショックでした。

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紙の本

わかりづらい点も

2004/07/15 14:19

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あごひげの男 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 おじいさんの仕事がいまいちわかりにくい!
「あき」だけがなぜ自殺したのにまた現世にもどれるのかの理由がおじいさんの力にたよったものなので主人公にもなにか本を読む以外にも「あき」をたすけるために働いてほしかった
 本の中にも本のストーリーがでてきてしまっていたが「赤鬼と青鬼」の場合ならまだ世間一般に知られているものだったからわかったがもうひとつの本については内容がいまいちわかりづらかった[内容が長すぎたしその前の物語があまり説明されてなかったから]

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紙の本

『恋火』を先に読んでしまった。

2018/05/30 09:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ROVA - この投稿者のレビュー一覧を見る

内容的にどうやら前作があるらしい、と気付き
後からですがこちらも読んでみました。
こちらもそうですが小説というより絵本に近いような感じです。(内容も含め)
冒頭は流し読みしてしまっていたので、読後他の方のレビューを見るまで
「肝心の出会いの場面無しかよ」とか思ってましたすいません(笑)これか!

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2004/10/15 01:31

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2004/12/09 02:18

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2005/04/09 21:36

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2005/04/13 16:14

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2005/04/20 00:28

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2005/05/11 02:05

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2005/05/15 18:12

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2005/07/23 21:19

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