電子書籍
羅生門・鼻
著者 芥川龍之介 (著)
京の都が、天災や飢饉でさびれすさんでいた頃。荒れはてた羅生門に運びこまれた死人の髪の毛を、一本一本とひき抜いている老婆を目撃した男が、生きのびる道をみつける『羅生門』。あ...
羅生門・鼻
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羅生門・鼻 改版 (新潮文庫)
商品説明
京の都が、天災や飢饉でさびれすさんでいた頃。荒れはてた羅生門に運びこまれた死人の髪の毛を、一本一本とひき抜いている老婆を目撃した男が、生きのびる道をみつける『羅生門』。あごの下までぶらさがる、見苦しいほど立派な鼻をもつ僧侶が、何とか短くしようと悪戦苦闘する姿をユーモラスに描いて夏目漱石に絶賛された『鼻』。ほかに『芋粥』『好色』など“王朝もの”全8編を収録する。
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紙の本
読むべし!
2003/08/25 21:34
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『今昔物語』や『宇治拾遺物語』などの古典から題材をとった、いわゆる「王朝もの」の短編8作が収録されています。
芥川龍之介といったら教科書にもでてくる文豪の一人。なのですが、文学などといかにも堅苦しそうでちょっと苦手なもので、大正文壇でどのような位置にいたのか、現在はどのような評価をうけているのかはまるでわかりません。が、そんなことはどうでもいいことです(と言いきってしまおう!)。テーマも、人間の弱さ移ろいやすさ、価値観の不確かさ、夢・理想と現実などととてもわかりやすいのですが、そんなことは全部置いといて、とにかく読んでみてください。この「王朝もの」のおもしろいことといったら! 読み物として物語として純粋に楽しめます。
「文学? なんか面倒くさそう」などと思って読まずにいると損をしますよ。
紙の本
中学生時代以来
2021/07/30 21:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koyarin - この投稿者のレビュー一覧を見る
羅生門はたしか中学生時代の国語の教科書にあったと思う。芥川の筆頭にあげられるだけの価値は感ぜられる。芥川は一種、日本のシェイクスピアと言って良いような気もする。
紙の本
改めて考察することで得られるものも多い
2020/12/30 22:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オリバー - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川龍之介の代表作と言える『羅生門』と『鼻』を両方とも収録しています。
『羅生門』は高等学校の教科書で読んだ人も多いと思いますが、下人がどのような行動を選択し、それはなぜで、この作品は何を伝えようとしているのか、改めて考察することで得られるものも多いと思います。
紙の本
この終わり方だからイイ
2020/04/22 17:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆきき - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川龍之介の作品の真価は、その話運びとテーマ設定のほか、「結末」にこそあると思います。この本では、そんな芥川龍之介の魅力を味わえます。
紙の本
日本語は美しい
2023/10/26 13:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:そふと - この投稿者のレビュー一覧を見る
何度読んでもいい。
読む度に日本語は美しいと思わされる。
日本人に生まれて良かった。
作品自体は難しいけれど。
紙の本
最後まで読みたかった!
2023/07/11 20:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゅんべぇ - この投稿者のレビュー一覧を見る
邪宗門は最後まで読みたかったなぁ・・・・芥川がどんなオチ(というか大団円?)を構想したのか気になります。あとがきでは壮大になりすぎて難しかったのでは、と書いてありましたが・・・
無理があるのかなぁ。
紙の本
教科書の常連
2022/04/30 23:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
龍之介の作品も、必ずと言っていい程、教科書で取り上げられる。全く無駄の無い文章。教える側が選ぶ安心して教えられる作品。
紙の本
普遍的な内容
2021/07/02 13:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のび太君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
当時としても古典だった作品を題材にした芥川龍之介の傑作が収録されていて、人間の感情などの普遍的な面白さが感じられる。
紙の本
これを勇気と呼ぶのだろうか
2002/03/30 16:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:郁江 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは ある意味すごく怖い作品です。一人の下人が職を失い“飢え死にするか盗人になるか”羅生門で雨宿りしながら考えているんです。そこで出会った老婆が死人の髪を抜いているのを見て、下人は1度は飢え死にすることを選ぶのですが、老婆と会話をしている内に、考えが変わっていきます。
一体なぜ 一瞬の内に、そこまで極端に…あまりに自分勝手なのでは? と思いながら ゾッとする恐怖を感じたのは、人間誰だって同じようなエゴイズムを持っていることを無意識に知っているからなのでしょうか? 人間追い詰められると本性がでますよね。普段どれだけ常識ぶっても、土壇場で自分を最優先してしまわないと誰が保障できるでしょう。とにかく怖い、そして作者の鋭い人間観察力に、拍手。
紙の本
羅生門
2001/12/23 18:46
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カノン - この投稿者のレビュー一覧を見る
老婆が死人の髪を抜くのも主人公が老婆の服を剥ぎ取っていくのも生きていくときのための必要悪である。
誰にも責めることのできない悪があることそして一度は正義を振りかざし老婆をとがめようとした主人公すら悪に簡単に傾いてしまう弱さを感じた。