読割 50
電子書籍
みぞれ
著者 著者:重松清
思春期の悩みを抱える十代。社会に出てはじめての挫折を味わう二十代。仕事や家族の悩みも複雑になってくる三十代。そして、生きる苦みを味わう四十代――。人生折々の機微を描いた短...
みぞれ
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みぞれ (角川文庫)
商品説明
思春期の悩みを抱える十代。社会に出てはじめての挫折を味わう二十代。仕事や家族の悩みも複雑になってくる三十代。そして、生きる苦みを味わう四十代――。人生折々の機微を描いた短編小説集。
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紙の本
ハッピーエンドじゃないけれど…童話のような読後感
2008/10/14 20:20
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たそがれ1212 - この投稿者のレビュー一覧を見る
重松節炸裂の文庫オリジナル短編集。
どのお話もハッピーエンドというわけではないけれど、ラストにはささやかな優しい光が一筋、人物たちを照らします。その光が導く先は幸福かそれとも不幸か…ここでは完結しない諸々のお話たち。「描かなかったその先の世界は、読んだ皆さんが紡いでいってください」そんな作者からのメッセージを感じます。
陽のあたる午後に、そっと読みはじめてみてください。童話のような語り口に心が静まり、刻が心を温めてくれるはず……
紙の本
カバー絵が
2020/08/03 07:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても良い!「みぞれ」が空から降ってくるものではなく、かき氷の「みぞれ」を思い出しそうな…そういえばノストラダムスの予言は「7の月」などと言われ、夏に不吉なことが起こるように言われていたな。
夏に読むのと冬に読むのと、感じ方が違うかもしれない。
紙の本
疲れた心に
2012/11/07 09:34
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
重松作品はいつもストックしてあって、何だか心がささくれ立った時や疲れた時に、手に取ります。どの作品の主人公も、大体悩みを抱え苦しみを抱え、それでもまた前を向いて歩いて行こうという物ばかりだから。本作品もまた、そんな人々の短編11編。
11の短編にはもちろん、11の生活や人生が描かれています。それらを順に読んで痛感するのは、やっぱり人生色々って事。至福に満ち溢れた何の不満も苦しみも無い人生なんて、ありはしない。でもみなそれぞれ、一生懸命生きているのだという事を感じさせられます。
この作品の主人公たちはみな、大きな夢を持っているわけではありません。ただ幸せに平凡に暮らしていたいと、そう願っています。そしてそれはそんなに難しい事じゃない、自分の周りを見つめて手の中にある物をしっかり掴まえて、満足する事。それが望み。でもそんな小さな幸せにさえ、困難が付き纏ったりもする。そこをどう乗り越えて行くのか。
実はこれ、現実では中々難しかったりもします。どうしても人と比べてしまう、色んな情報に惑わされてしまう。そうすると自分の手の中や、足元が見えなくなってしまう。次第に心はささくれ立ち、どんどん疲れてしまったりします。だからそんな気持ちになった時は、ぜひ重松作品を手に取ってみる事をオススメします。きっとまた「幸せのあり方」を、思い出させてくれるに違いありません。