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唱歌と国語 明治近代化の装置
著者 山東功 (著)
「蛍の光」「「埴生の宿」から見える明治史。明治という近代化の時代、西洋を受容しあらたな「日本」を模索するなかで、なぜ「歌」が必要だったのか。日本語の「文法」と「唱歌」をめ...
唱歌と国語 明治近代化の装置
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唱歌と国語 明治近代化の装置 (講談社選書メチエ)
商品説明
「蛍の光」「「埴生の宿」から見える明治史。明治という近代化の時代、西洋を受容しあらたな「日本」を模索するなかで、なぜ「歌」が必要だったのか。日本語の「文法」と「唱歌」をめぐる知られざる歴史。(講談社選書メチエ)
目次
- プロローグ
- 第一章 国楽創生
- 1 唱歌の誕生
- 2 伊沢修二と音楽教育
- 3 国歌をめぐって
- 第二章 文法の発見
- 1 文法の発見と学校文法
- 2 明治前期の教育と文法
著者紹介
山東功 (著)
- 略歴
- 1970年大阪市生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。大阪府立大学人間社会学部専任講師。専攻は日本語学・日本思想史。著書に「明治前期日本文典の研究」など。
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国語と唱歌
2022/02/26 09:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治の学制発布時に科目は定められたが内容がまだ定まっていなかった唱歌と文法についてこの2つの関わり合いや当時の人たちの雅と俗語の考え方など面白い。
紙の本
メチエらしからぬことは…
2008/05/21 18:34
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けんいち - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、タイトルに示されたように、「唱歌と国語」に関する、明治期の施策と具体例を、史的背景に即しながらたどり、それをもって「明治近代化の装置」の一部であったことを論じるものである。
してみれば、本書は、実にタイトルに即した、わかりやすい書物のようであるのだが、読んでみるとなかなかわかりにくい。特に、「国語」を論じる際に持ち込まれる「文法」に関する議論と、それと「唱歌」との関係がみえにくい。これは、「近代」の諸側面を様々なテーマ(切り口)で鮮やかに、しかしそれなりにワンパターンに展開してきた、講談社選書メチエらしからぬ点だといえよう。
とはいえ、論証は着実なもので、わかりにくいこととわからないことはもちろん違うのだから、本書は、講談社選書メチエらしくないことで、学術的価値をあげているともいえる。判断するのは「読者」というしかないけれど、パッケージで買わないことを推奨したい。