ラーナ神剣伝II ─銀煌の円舞曲─
著者 著者:睦月貴
旅の剣士ユオンと彼に実力を認められたいと修行に励む弟子の少女ナユは、オルカの姫君ソフィアのために悪王オファーラを打ち倒す聖戦に参加し、すれ違っていた心を戦場で再び確かめ合...
ラーナ神剣伝II ─銀煌の円舞曲─
商品説明
旅の剣士ユオンと彼に実力を認められたいと修行に励む弟子の少女ナユは、オルカの姫君ソフィアのために悪王オファーラを打ち倒す聖戦に参加し、すれ違っていた心を戦場で再び確かめ合う。だがソフィア姫に仕える女騎士レイラには他人に言えない秘密があった。兄のネイキスは前王を倒した真犯人であり、いまはオファーラの元にいるのだ。レイラは恋人スケイルとともにネイキスに接触し、決着をつけようとしていた。一方、ユオンと心を理解しあったかのように見えたナユだが、目の前に現れたオファーラに誘われ、彼の元に単身向かってしまう……。
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大切な者は側に置け
2015/08/27 10:32
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
剣士ユオン・セナ・リ・デュナセリアとその弟子のナユ・アナッシャは、オルカ王国の内乱において、正当王位継承者であるソフィア・セムネ・ナム・オルカに味方することとなった。反乱の首謀者はソフィアの近衛騎士レイラ・ミア・タリゼの兄にしてオルカの双璧と称されるネイキス・フォン・タリゼ侯爵だ。そしてその背後には、神代の時代から生きているという、ユオンにも因縁の深い魔術師オファーラ・ゲルタ・アウリオラがいる。
もうひとりのオルカの双璧スケイル・ゼア・リヒト・オルカ公爵の行方と、兄の真意を確かめるため、敵陣への潜入を試みるレイラを助けるユオンとナユだったが、混乱の果て、ユオンと離れ離れになったナユは、たった一人でオファーラに対することを迫られる。
子どもの頃に命を助けられ、これまで自分を鍛え上げてくれた師匠に対し、対等と認められ、必要とされたいと願うナユは、彼女を大切に思うが故に来県から遠ざけようとするユオンの意向に反し、逆に自ら渦中へと飛び込んでゆく。その痛々しいまでの決意と危うさは、見ていてハラハラさせられる。
ユオンは、ナユの実力を認めつつも、やはり彼女を、危険の中心である自ら離れさせようとし、逆に彼女を危険にさらしてしまうのだ。何度同じ失敗をしても学ぶことができない愚かさと、それを取り返せてしまうのではないかと思わせる圧倒的な実力が彼の魅力だろう。
ユオンを敵視するオファーラに狙われたナユの運命や如何に?