- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2013/07/30
- 販売終了日:2013/10/31
- 出版社: KADOKAWA/メディアファクトリー
- レーベル: MF文庫ダ・ヴィンチ
- ISBN:978-4-8401-3957-1
読割 50
電子書籍
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。上
著者 岡田麿里 (著)
高校生になった今、かつての幼なじみたちの距離は、いつの間にか離れてしまっていた。だが、ただ一人、あのころから変わらない少女“めんま”のお願いを叶えるため、彼らは再び集まり...
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。上
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 上 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
商品説明
高校生になった今、かつての幼なじみたちの距離は、いつの間にか離れてしまっていた。だが、ただ一人、あのころから変わらない少女“めんま”のお願いを叶えるため、彼らは再び集まり始める。フジテレビ「ノイタミナ」で大反響を呼んだアニメを、脚本の岡田麿里みずから小説化。小説オリジナル・エピソードも含む、待望の上巻。
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紙の本
浮かび上がる過去の傷
2012/01/23 21:14
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のノベライズ版なのだが、アニメとはかなり構成が異なっている。内容的には第4話までが該当するだろう。
小学生の頃、超平和バスターズを名乗って、秘密基地で遊んでいた宿海仁太(じんたん)、本間芽衣子(めんま)、安城鳴子(あなる)、松雪集(ゆきあつ)、鶴見知利子(つるこ)、久川鉄道(ぽっぽ)の6人。しかし、めんまが崖から足を滑らし川に落ちて亡くなり、残った5人は高校生になった。
当時はリーダーだった宿海仁太は高校へも行かず部屋に引きこもる毎日。そんな彼の前に、成長した姿でめんまが現れた。しかも他の人間には見えないらしい。そんなめんまは、じんたんにお願いを叶えて欲しいという。それは、超平和バスターズのみんなでなければ叶えられない願いらしい。
それがきっかけで久しぶりに再会した5人だが、めんまのことはそれぞれにそれぞれのかたちで影を落としており、昔のようにはいかない。これまで誰もめんまの名を呼ばず、ずっと沈澱していた傷が浮かんで来て、新たな軋轢を生んでいく。
最もアニメと異なるのは、相当に早くめんまの存在がじんたん以外にも認知されるようになることだろう。アニメではほとんど最後まで、めんまの存在証明はなされなかったのに。
これにより、おそらく文章では表現しづらい、めんまが話しているのにじんたん以外には聞こえないという状況を描き続けることを回避できたり、ゆきあつが変態化するきっかけを明確にできたなどの効果があった様に思う。
一方で、めんまが見えなくても盲信していたぽっぽ、懐疑的なあなる、信じていないつるこ、自分の世界に閉じこもっているゆきあつという様な、キャラクター間のめんまに対する差異が見えにくくなった印象もある。
また、超平和バスターズ以外の登場人物たちが、名前ではなく、父母などの属性でしか区別されないことから、本当に6人以外はどうでもよいと考えているんだなと感じた。
もう一つ付け加えるなら、地の文が三人称なのに一人称っぽい表現がされているところがあり、読み取りにくいようにも感じた。