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里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く
著者 著者:藻谷 浩介 , 著者:NHK広島取材班
「社会が高齢化するから日本は衰える」は誤っている! 原価0円からの経済再生、コミュニティ復活を果たし、安全保障と地域経済の自立をもたらす究極のバックアップシステムを、日本...
里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く
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里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川新書)
商品説明
「社会が高齢化するから日本は衰える」は誤っている! 原価0円からの経済再生、コミュニティ復活を果たし、安全保障と地域経済の自立をもたらす究極のバックアップシステムを、日本経済の新しい原理として示す!!
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紙の本
目から鱗の刺激溢れる本です!
2014/03/30 17:40
12人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
「里山」は日本の原風景ですから、ノスタルジックな田舎暮らしを勧めている本かなあと勝手にイメージし、今まで読む気が起きませんでした。ところが、本書は新書大賞作品で、バカ売れしていると聞き、衝動買いしました。
内容は、マネー資本主義とは別の生きる道(循環型の完結社会)を模索しようという野心的なものに仕上がっています。
カネ本位の現代に、まさに逆転の発想です。しかも夢物語を語っているわけではありません。現在進行形で過疎地や離島で進んでいる話であり、若者が率先して行動に移していて、静かに浸透し始めているとのこと。本書では、日本国内での具体的な取り組みを紹介している(第1章・第3章)ほか、国家的取組としてオーストリアの実例が紹介されています(第2章)。オーストリアは、林業による循環型社会の効用に、他国に先駆けて気が付き、国家を挙げて取り組んでいるとのこと。結果、ユーロ危機の影響をほとんど受けていないという事実には驚きました。
全世界が無闇に突き進んでいるマネー資本主義(=経済成長至上主義)は、国家間エゴの衝突を先鋭化させていて、日本も渦中にいます。ただ大借金を背負った日本が、アベノミクスでバラ色になるとは思えませんし、それゆえに漠然とした将来の不安は拭えません。この里山資本主義が、今後行き詰るであろうマネー資本主義のバックアップシステムとなり、地方が田舎が里山が復活する日を信じたいと思いました。
一方で、里山資本主義とは対極にあるTPPが締結された時には、このバックアップシステムは大丈夫でしょうか?「地産地消」さえも非関税障壁とみなされ、断罪される可能性があると聞きます。そういったことも横目で睨みながら、里山資本主義の可能性と成功を切に願いたいと思いました。
紙の本
目から鱗の刺激溢れる本です!
2015/08/07 09:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
「里山」は日本の原風景ですから、ノスタルジックな田舎暮らしを勧めている本かなあと勝手にイメージし、今まで読む気が起きませんでした。ところが、本書は新書大賞作品で、バカ売れしていると聞き、衝動買いしました。
内容は、マネー資本主義とは別の生きる道(循環型の完結社会)を模索しようという野心的なものに仕上がっています。
カネ本位の現代に、まさに逆転の発想です。しかも夢物語を語っているわけではありません。現在進行形で過疎地や離島で進んでいる話であり、若者が率先して行動に移していて、静かに浸透し始めているとのこと。本書では、日本国内での具体的な取り組みを紹介している(第1章・第3章)ほか、国家的取組としてオーストリアの実例が紹介されています(第2章)。オーストリアは、林業による循環型社会の効用に、他国に先駆けて気が付き、国家を挙げて取り組んでいるとのこと。結果、ユーロ危機の影響をほとんど受けていないという事実には驚きました。
全世界が無闇に突き進んでいるマネー資本主義(=経済成長至上主義)は、国家間エゴの衝突を先鋭化させていて、日本も渦中にいます。ただ大借金を背負った日本が、アベノミクスでバラ色になるとは思えませんし、それゆえに漠然とした将来の不安は拭えません。この里山資本主義が、今後行き詰るであろうマネー資本主義のバックアップシステムとなり、地方が田舎が里山が復活する日を信じたいと思いました。
一方で、里山資本主義とは対極にあるTPPが締結された時には、このバックアップシステムは大丈夫でしょうか?「地産地消」さえも非関税障壁とみなされ、断罪される可能性があると聞きます。そういったことも横目で睨みながら、里山資本主義の可能性と成功を切に願いたいと思いました。
紙の本
元気になる
2023/01/31 12:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:がぶがぶがぶ - この投稿者のレビュー一覧を見る
進化する里山資本主義を読みたいと思い本棚から引っ張り出して再び読みました。やっぱり楽しいしワクワクします。二拠点生活を始めようとしているので真剣になりますね。このご時世元気にしましょうアイディアは無限ですね。
紙の本
「逆手流まちづくり」(私が勝手に記憶している名称)の生み出した成果を収集して、「マネー資本主義」に対する「里山資本主義」という概念にまとめ上げた作品でした。
2016/12/07 10:21
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「逆手流まちづくり」(私が勝手に記憶している名称)の生み出した成果を収集して、「マネー資本主義」に対する「里山資本主義」という概念にまとめ上げた作品でした。実態としての資本・経済と結びついていた本来の「資本主義」から大きくかけ離れ、金=金融に支配された現在の資本主義を「マネー資本主義」と命名したのは私には実にしっくりとするが、対する概念を「里山資本主義」と命名したのは少し範囲を狭めているのではという気がした。
「里山資本主義」とは金の循環が全てを決定することを前提として構築された「マネー資本主義」という経済システムの横に、こっそりとお金に依存しないサブシステムを再構築しておこうという実践である。お金が乏しくなっても水・食料・燃料(エネルギー)が入り続ける仕組み、謂わば安心・安全のネットワークを用意しておくという実践である。続けて、このような実践を可能とするのは、「マネー資本主義」の下では条件不利と見做されてきた過疎地域、つまり人口一人当たりの自然エネルギー量が大きく、前近代からの地域資産が不稼働のまま残されている地域にこそより大きな可能性がある、と述べている。(P-121~122)このように観てみると、後半の条件は確かに「里山」の可能性を強く示唆しているが、前段における哲学は「里山」に限らず実践可能なように思える。
実際、本書の中でも、P-146~148「分業の原理への異議申し立て―マネー資本主義へのアンチテーゼ3」の中で、「マネー資本主義」の究極の産物と見られている日本のコンビニエンスストアのシステムに、「里山資本主義」的な一人多役の哲学が具体化されていることを指摘しており、終章では、「里山資本主義」が過疎地域救済のみならず、少子化を食い止め、高齢化社会対策・社会福祉対策にも有効であるとその展望を述べている。
これまで急速に進んできた「マネー資本主義」下での生活様式を一篇に変えることは出来ないし、その効果も微々たるものとして一般的には見えにくいものではあるが、確かに変えていかざるを得ない時期に来ているし、その変革方向の一つとして非常に魅力的な提言であると思える。
電子書籍
生き方を考えさせられる良書
2015/07/23 10:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bellbellmare - この投稿者のレビュー一覧を見る
田舎暮らしに飛び込みたくたくなる一冊。
電子書籍
都会に住む人たちは?
2017/11/15 19:36
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kurosuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
持続可能な社会を誰もが望んでいるが、それに向けたアクションが取れているかということか? 自分の利益も重要ですが、他人、突き詰めれば地球の利益も尊重する必要がある。地球環境問題は語られて久しいが、いよいよ個々人のアクションが問われる時代に突入したように思う。