紙の本
回文かと
2020/10/23 07:42
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
思ったら、そんなこともなかった。
しかし、どこか共感できる感じが楽しい。表紙も、そういうダラダラさが出ていて良い。
紙の本
ひとときの心の処方箋
2020/12/22 19:25
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投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一言で言うと、本書は息抜きの本です。気楽に肩肘張らずに、ただボケ~っと読み過ごせる一書です。
ここ暫くは人生書を読んでいる事が多いのですが、たまにはどうでも良い(と書くと著者に失礼となってしまいますが、決してそういう意味ではありません)、つまり、ゆるーい本で心に一息つきたい訳です。本書はそういった点に於いてはピッタリです。所謂、癒しです。
前半は思わず吹き出してしまう内容がありましたが、後半はのんびりマイペースな内容でした。
たまにはこういう本もいいのではないでしょうか。
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なみのひとなみのいとなみ。
タイトルに惹かれ、表紙のイラストに惹かれ。
手に取ると、短いエッセイがいっぱい入っている。
エッセイのタイトルも謎。
気になる。
よし、勝負と思って購入。
大勝利!!
脳血管が切れる話。
自分も小学生のころ何回か経験した。
確かになんか動いちゃダメなような気がして、
おさまるまで、静かにしてた。
あれってホントになんだったんだろう。
みんな経験してるのだろうか。
おもしろかったの
おつかいナプキン
父親になるのはどんな感じか
ハイドンのかつら
ヒーローが年下
行く年くる年礼賛
先祖無限大に発散
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久ぶりのタマキング!
相変わらずの脱力系^^
なんだけど
でもあれあれ
なんかちょっと深いんじゃない?
なんかちょっとジーンとしちゃうんじゃない?
さいきんちょっと凝り固まりつつあった
私の人生観という肩を
ゆるーく揉みほぐしてくれた感じ。
そそ
力まなくても不安や心配事もあっても
なんかそれなりに
なんとかなってくような気がしてきたよ。
ありがとうタマキング。
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タマキングである。初めて読むのである。電車に乗る前に手持ちの本を読み終っていたことに気がついて「いかん」と思い、近くの本屋でこれが目についたので買ったのである。
読む前に「タマキング」の評価はちらほら目にしていて「公衆の面前で読むには注意を要する作家」であることは知っていた。しかしその時、酒の席の帰りでほろ酔いであったため、そのことを全く忘れていた。ふらふらしているからドストエフスキーのような重いものは読めないと思った。じゃあ読まずに寝てればいいじゃないかとも思うのだが、そこが本好きの性というかなんというかでちょっとでも時間があれば本を読みたいのである。
しかし人の言うことは聞くもんである。読んでて顔がにやけてしょうがない。それを隠すため眉間にしわをよせることにした。たぶんかなり変な顔になっていたと思う。その泣き出しそうな表情から『論理哲学論考』のような難しい本を読んでいるのか?と思われたかもしれない。まあでもたぶん誰にも見られてなかっただろう。私が酔っ払いながらも必死で本を読もうとするのと同じで、みんな電車の中では何かに夢中なはずだ。スマフォとか競馬新聞とか。
どうでもいい話はやめて本題。『なみのひとなみのいとなみ』。タイトルが素晴らしい。何てセンスのいいタイトルなんだろう。「脱力」+「かわいらしさ」+「いい感じの韻」。内容ももちろんタイトルに見合って面白いのだ。表紙はカメさんとタコさんが吊革を持ちながら本を読んでいるイラスト。なごむ。必死で本を読む二人(二匹?)が酔っ払いながら本を読む自分と重なる。
脱力のほほんばかりかと思いきや、鋭い考察もチラリ。「法人対私」とか。
会社さま → 私 (これまで)
から
オレさま → 法人(あるべき姿)
への発想の転換。「何を言っとるんだ」と思う向きもあろうが、私には沁みた。「オレさま」と横暴の限りを尽くす必要はないと思うが、「会社さま」精神が働きすぎてしまって、体調を崩してしまった人を何人か見てきた。それは本当に悲しいことなのだ。時には「オレさま」の方にシフトすることでバランスをとるようなやり方も必要だと思う。自戒もこめて。
余談ながら「タマキング」は女性かとばかり思っていた。検索したら和服の似合う美女(緒川たまきみたいな)でも出てくるのかと思ったら榎木孝明風の男前であった。いろいろ面白いぞタマキング。
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電車の中で読んではいけない。実に面白すぎる。
ベトナムの盆栽や巨大仏など、マニアックすぎるエンタメ作家の宮田珠己が送る、日常的エッセイ。
ただ面白いだけではなく、どこか納得させる不思議な魅力がある。
タレントや女優のエッセイやナントカメソッドみたいな類には、一切見向きもしないが、この人の目の付け所と思考回路がツボにはまる。
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寝る前にちょっと眺めようと思ったら全部読んでしまった。タイトルがいい。『なみのひとなみのいとなみ』。世の中99%の人は普通で、できれば働きたくなくて…帯にも書いてある「おお、神よ、私は、働きたくない」(笑)
働くことに意味を見出せず、新入社員にして窓際族になってしまったかと思えば、意味はわからなくても働いている方がストレスが少ないということに気づき、入院するほどの熱血社員になってみたり。
結局、「やりたいことだけやってい生きていくんだ」、そうだ!前からやりたかった文章で身を立てていくのだと、会社をやめたものの、そう簡単に売れるわけがない。収入が増えた時に限って出費も増え、毎年、青色申告の還付金を当てにしてしまう。ふむふむ、よ~くわかると納得してしまう。
そんな宮田さんの日常を綴った脱力系エッセイ。やっぱりおもしろい。
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タマキング氏の、旅以外のネタ満載のエッセイ。
なんつうか、ただただ笑わかされるだけでなく、ちょっと考えさせられたり、なにげに真理をついていたり、そんな成分がけっこう含有されてる気がしました。
あと、家庭的なセマい日常のホンワカしたカンジとか。
トロ氏の解説もグー。
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サラリーマンからフリーで生きていくことを決心するまでを主に書いてあるが、決して楽観的にまた希望に満ちた表現で飾らないのがイイ。
願えば叶うのではなく、どうにかしようと足掻いて初めて動き出す。
人生を面白くするには、リスクを取る決心も、たまにはしなければならないのだ。
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すっごくおもしろかった! 個人的に「わたしの旅に何をする。」より好きだった。本当に笑えるんだけど笑わせようって感じがなくて。そしておかしいだけじゃなくて、けっこう深いところもあって。人生に意味があるのか、っていう話とか。
心気症っぽくなるところとか細かいところをうじうじ考えるところとか、わたしと性格的に似ている気もして。
ほんとに、心配症なんだか楽天的なんだかわからないんだけど、読んでいるとなんだか慰められて、肩の力が抜けるような。
これからも読んでいきます。
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明日への不手際、の章がいい。
思春期の思い悩んだ日々がユーモアにあふれて書かれていたり、なんだかわからないうちにサラリーマンになってしまった日々の迷いがちょっと離れた位置から書かれていたり…
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北尾トロ氏の解説と、自分とこの本の出会いがぴったりマッチしていておどろく。
力の抜けた表紙のイラスト、すべてひらがなのタイトルがあらわす通り、著者のとりとめのない日常的エッセイ。
なんというか、すべすべで乳白色のぼんやりとした世界にいるみたいだ。気温は寒くも暑くもない。どこまで歩いても景色は変わらないし、座ってみても、寝転んでみてもそれは同じ。たまに現実が、テレビ画面を通してみるように遠くにちらっと映る、そんな世界。
旅エッセイを書かれている方だし、ちゃんと奥さんと息子がして、ほんとうに「なみのひとなみのいとなみ」か、それ以上の生活をしているだろうに、その日常がすごく遠く見える、なんだか不思議なエッセイだった。
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日常の何気ないことに始まり、旅や趣味のことなど色んな題材のエッセイが読めて、楽しめる1冊でした☆
こだわりや趣味の話になると少しクドさを感じましたが、全体的にゆるーい感じなので読みやすかったです^^
特に「タケウチの上陸」「おつかいナプキン」「意味なし石拾い」がツボでした♪
(中央図書館)
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例の如く軽妙でゆるいタッチのエッセイ。
ただ中身はギッシリ詰まった濃い内容になっており、読み応えとまで言って良いのかは各々の感覚になりますが私にとっては十二分の内容に仕上がっていました。
文庫本なので電車の中で読みますが、ニヤッとしてしまわない様に注意が必要です。
クスッとしたい方、なんとなく疲れている方そんな方々に心の処方箋としてオススメしたい一冊です。
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先に読んだ、益田ミリさんと近いものがあるけど、後ろ向きな性格とはいえ、宮田さんのほうが、すっと入ってくる。しかし、初期のエッセイに比べると…。