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タイの歴史
2022/05/05 21:22
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔の東南アジアの諸国を国家の影響力が中心から周縁へ減衰していくマンダラ型国家と捉えタイやベトナム、ビルマを大マンダラ、ラオスやカンボジアを中マンダラ、その他の勢力を小マンダラとして興亡を描いているのが面白かった。欧米の登場でその分散型の国家が集権化、国境の確定化していくのが興味深い。タイといえば第二次世界大戦での「世渡り上手」な印象が強かったがそれがどのように実現したのかなど勉強になる。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイの歴史が古代から2006年までざっと見渡せる。著者が歴史学者でないために返って分かりやすく精査されている。政治史が中心で文化派的な内容は少しだが紙数上仕方ないことだろう。人名や地名など土地勘が無ければわかり難いが巻末の簡単な年表が参考になる。
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中公新書の『物語○○の歴史』シリーズ最新刊です。本書は「タイの人たちが学ぶような『教科書的』なタイ一国の概説書」を目指したものであり、日本語におけるタイ一国を概観した通史としては初めてのものだと述べています。内容は、同シリーズで同じく東南アジアを扱った『物語ヴェトナムの歴史』がヴェトナム戦争前のホー・チ・ミン登場までしか書いてないのに対し、本書は2006年の反タクシン首相派のクーデタまで、最新の出来事までを扱っておりまさに「通史」となっています。古代から現代までの配分も丁度よく、タイを知る上で初学者がまず手に取るべき本であることは間違いないでしょう。
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タイ人と触れ合う度に、タイ人の根底にあるモノの考え方が気になった。
仏教への厚い信仰、マイペンライな精神・・・・・・。
知った気になりたくないけど、なんとなく少しだけタイ人に近づけた気がする。
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タイの歴史が、コンパクトにわかりやすくまとまっている本だと思います。
タイに関連する歴史の概要を知るには、良い本なのではないかと思います。
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ブンミおじさんの森観た。二回観た!でもまだ分からん!猿の精霊になった息子が見た「写真」さいごのほうブンミおじさんの記憶は写真とともに語られる ナマズ パラレルな世界
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[ 内容 ]
日本と同時期に近代化を歩みはじめ、東南アジアで唯一独立を守ったタイ。
時代に翻弄されながら生き残ったタイ民族一〇〇〇年の興亡史。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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タイの通史。インドシナ半島とのかかわりにも触れつつ、近代、現代の比重高く、帝国主義列強からの侵略危機をしのぎ、先の大戦での枢軸・連合への綱渡りを演じた様子に初めてふれることができた。クーデターによる政変は時に国際的なニュースになるが、それもまた歴史的な背景あってのことなのだと納得。
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物語、というには物足りないけど、通史は学べる。
近代史は分かりやすいが、古代王朝は教科書的で面白くはない。残念。
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タイの通史をざっと勉強するには好適の本だと思う。新書なので分量も適当。現在のタイの成り立ちを理解するのに役立つ。
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夏休みのタイ旅行を楽しむために購読。タイの歴史がよくまとめられた良著。でもタイ人の名前が全然憶えられなくて僕の理解は今ひとつ。
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「物語~の歴史」シリーズ初の東南アジア本。
何となく「西側諸国所属の東南アジアの優等生」のようなイメージがあったタイだったが、最近のタクシン・反タクシン派の争いや、クーデタのニュースを見るにつけ、実際のところどんな国何だろう、と興味を持って読んでみた。
読んでみると、近代以降、想像していた以上に波乱万丈の歴史を持ちながら、大国間でのバランスを保ち、一方では国民国家の確立を目指しながら、他方では経済成長も目指すという要領の良い一面が垣間見えた気がする。
その一方で、選挙の度に頻発するクーデタと、未だ憲法すら作っては捨ててを繰り返している(!)という、優等生とは到底言えない側面にも少なからず驚かされた。
しかし、この波乱万丈の歴史を乗り越えながら、しっかりちゃっかり成長を遂げているこの国と国民のたくましさはなかなか学ぶところが多いなとも思わされた。
そんな感じで学ぶところが多く、期待していた以上に面白い本だと思いました。
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そのなのとおり、タイの歴史を物語を読むが如くざっとしることができる。
好きだけど殆ど知らなかったタイの歴史。
スコータイ、アユタヤ、シャム。時代によってヒーローがいるところが気になった。
近代ではあるが、外交が巧みであることに驚いた。大国とは呼べないかもしれないが、大国との付き合い方がうまい。
また、温厚な国だと思っていたがしょっちゅうクーデーターが起きていてもはや笑える。
うらやましいなと思ったのが下記の内容。
農村地区は貧しいので都会や国外にでていった子供の仕送りに頼る。だけど、その子供が仕事に失敗してもそこに戻ればいい。なぜならば、米が豊かにできるので貧しいかもしれないが食べることには困らない。農村がセーフティネットになっている。
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タイがインドシナで先進国となったことは、タイからの人、物、金が周辺諸国に大量に流れ込むことを意味した。1960年代の日本のようなもの。
優等生タイの出現の背景には世渡り上手なタイの姿が存在している。
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タイの歴史を概観できる良書。登場人物の名前や地名がなかなか覚えられなくて読むのに苦労した。たびたびクーデターが起こり政情不安定な印象だが、それも民意の現れと見ることもできる。それぞれの国でそれぞれの歴史を踏まえてそれぞれの今がある。歴史を学ぶことは面白い。