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電子書籍
幻の東京オリンピック 1940年大会 招致から返上まで
著者 橋本一夫 (著)
東京が招致しながら、自ら返上した1940年のオリンピック。「皇紀2600年記念」として構想されたこの大会は、招致のためのヒトラーやムソリーニとの取り引き、満洲事変への厳し...
幻の東京オリンピック 1940年大会 招致から返上まで
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幻の東京オリンピック 1940年大会招致から返上まで (講談社学術文庫)
商品説明
東京が招致しながら、自ら返上した1940年のオリンピック。「皇紀2600年記念」として構想されたこの大会は、招致のためのヒトラーやムソリーニとの取り引き、満洲事変への厳しい国際世論など、最初から戦争と政治に振り回された。また、「満州国」は参加できるのか、天皇の開会宣言は可能なのか、など問題山積みのまま、準備は遅れに遅れる。そんな中、招致に尽力したIOC委員・副島道正は「返上やむなし」と腹を決める。(講談社学術文庫)
目次
- 第一章 オリンピックを東京に 市長永田秀次郎の夢
- 1 紀元二千六百年を記念して
- 2 腰の重い体育協会
- 3 ロサンゼルスの青い空
- 4 満州国は参加できるのか
- 5 ムソリーニの好意
- 6 オスロ総会の舞台裏
- 第二章 招致実現に向けて ヒトラーも協力
- 1 ベルリン大会を前に
- 2 IOC会長の変心
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紙の本
戦争と政治に翻弄され、幻に終わった第12回オリンピック東京大会の悲劇と、その開催に尽力した人々の苦悩が描かれた一冊です!
2020/03/24 10:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、東京がオリンピック招致に成功したにも関わらず、開催都市が自ら大会を返上したオリンピック史上初めてのケースについて解説した一冊で、長らくNHK記者としてスポーツの取材・報道を担当されてきた橋本一夫氏によって執筆された一冊です。この出来事は、1940(昭和15)年の第12回オリンピック東京大会のことでした。我が国は、この大会によって、関東大震災からの復興をアピールし、皇紀二千六百年を記念しようと計画していたのですが、大会準備中にも、満州国の参加の可否や天皇の開会宣言などの問題が山積みだったと言われています。そして、ついに日中戦争が勃発して、返上を余儀なくされると事態に陥ったのです。同書では、戦争と政治に翻弄された東京オリンピック大会の悲劇とその開催に向けて尽力した人々の苦悩が描かれています。
紙の本
灰色の東京の空に、聖火が輝くことはなかった
2023/10/26 23:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひでくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「オリンピックはどうでしょうか?」紀元2600年記念事業を模索する、東京市長永田秀次郎は、こう提案した東京市秘書課職員の
清水照男の言葉に「それはいい」と即座に賛同した。この瞬間、日本は第12回東京オリンピック開催に向けて動き出したのである。
第14代東京市長の永田秀次郎はアジア初のオリンピックを東京で開催し、「世界中の青年に日本の本当の姿を見せることは有意義である」
と確信した。大日本体育協会会長、岸清一の反対の声もあったが、五輪招致に名乗りをあげた。
すでに開催の意思表明をしている強敵のローマ、ヘルシンキなど、東京を加えた10都市による招致競争は激烈を極めた。