お金の使い方でわかる 男の器量
著者 山崎武也
お金がなければ生きていけない。しかし、稼ぐことばかりに気を取られていては、人生を楽しむゆとりがなくなってしまい、ほんとうの意味で「豊かな生活」などできない。視点を変えて、...
お金の使い方でわかる 男の器量
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商品説明
お金がなければ生きていけない。しかし、稼ぐことばかりに気を取られていては、人生を楽しむゆとりがなくなってしまい、ほんとうの意味で「豊かな生活」などできない。視点を変えて、いかに使うかを考えてみよう。自分にとって価値あるものは何か? 自分をそして人を満足させる使い方とは? 同じ金額でも、効果はまったく違ってくるのだから。本書では、お礼やお祝いを贈るタイミングや金額の決め方、接待の効果をより高めるための心配り、手土産の選び方、お金を渡すときの心得など、さまざまな場面におけるマナーや効果的な使い方を紹介する。また、少額のお金をケチって評判を落としてしまったり、限定品商法に載せられて必要ないものを買ってしまうなど、誰もがつい陥りがちな損な使い方に警鐘を鳴らす。お金を生かすとは、人生や人間関係を豊かにすることである。上手に使って、払った金額以上の価値を手にしよう!
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空が落ちてくる日
2002/09/15 12:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカの同時多発テロ事件から一年が過ぎた。九月十一日の朝、事件に巻き込まれた多くの人たちは、いや全世界の人々は、その瞬間まであの世界貿易センターのビルが崩れ落ちるなんて想像もしなかったはずだ。テロ事件だけではない。リストラという名目で突然解雇を言い渡される人、覚えもない狂気から路上に倒れる人、そんな突然の運命に僕たちは翻弄され続けるしかないのだろうか。
遠い昔、中国の杞という国の人が空が落ちてきたとどうしようと心を病んで、食べることも寝ることもままならなかったという故事がある。杞憂という言葉は、その故事から<取越し苦労>の意味で使われるが、実際にあの日、空が落ちてきたのだ。そんな現実を目の当たりにした僕たちは、杞の国の人を笑えないし、杞の国の人そのままに憂うしかないのかもしれない。僕たちの国の貯蓄率の高さは、そんな人々の不安の表われでもある。
この本を読んだのは、そんな不意の備えのために今何をしたらいいのかというヒントがあると思ったからだ。でも、期待は外れた。この本に(僕の目から見ると)今の厳しい世相から浮遊し、まるで高度成長期にいるような時代錯誤を感じてしまう。財布にはいった新札、接待という歯の浮いた言葉。こういうお金の使い方を「男の器量」と呼ぶ種族がまだこの時代に残っているのだ。すでにそんな器量は女たちによって凌駕されたはずなのに。男とか女なんて区別している時代はとっくに過ぎ去ったはずなのに。
空が落ちてこないと限らない時代に、もし器量という言葉があるとした、それは人としてあるべき生き方をすることだ。ありのままにこの時代を受け入れるしかない。