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わが切抜帖より 昔の東京
著者 永井竜男 (著)
新聞・雑誌などの記事や文章の切抜き、それらへの感想、ささやかな集積が、やがて永井龍男の美学と結びつき、精妙な確かなある空間と人生を静かに形成して行く。読売文学賞受賞の「わ...
わが切抜帖より 昔の東京
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商品説明
新聞・雑誌などの記事や文章の切抜き、それらへの感想、ささやかな集積が、やがて永井龍男の美学と結びつき、精妙な確かなある空間と人生を静かに形成して行く。読売文学賞受賞の「わが切抜帖より」と、著者がかぎりなく愛する“昔の”東京にかかわる随筆群を併せて収録する、“昔の”東京の“背骨”と呼ぶべき1巻。
目次
- わが切抜帖より
- 水晶
- 銭湯
- 春めく
- 野球開幕
- 身上相談
- 少年
- 銀座の着物・巴里のベレ
- ある随筆の筆者
- キリンの死
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紙の本
そういえば、昔は犯人の住所が新聞に掲載されていた
2020/03/14 22:28
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「わが切抜帖」を読んでいて思い出したのが、同じ講談社文芸文庫の「一個・秋その他」に収録されていた「青梅雨」という作品だった。この作品も「わが切抜帖」と同じく新聞記事を題材にしたものだが、前者が随筆で後者は小説だ。「青梅雨」は神奈川県に住む4人の家族が亡くなった痛ましい事件をヒントにしたものだが、今のように個人情報について喧しく言われている時代だと、このように新聞の切り抜きを手掛かりに文章を組み立てることは不可能だろう、事件が起こった場所の住所や、場合によっては事件に関係した人の名前や住所まであからさまになっても仕方がない時代だったのだ。そういえば、今から40年近く前の週刊ベースボールには選手の住所まで掲載されていた記憶がある。考えてみると、恐ろしいことだ